【ガーデンさんにインタビュー】パチンコホールとLGBTについて三浦真理恵さんに聞いてみよう! NO4
2018.12.07 14:19
お知らせ今回のPMJ特集は「パチンコホールとLGBTについて」です。
今回の「第4回目」の更新は前回の流れから「実際のパチンコホールさまに取材」敢行!
ガーデングループ株式会社遊楽さんに取材に行ってまいりました!
お聞きしたのは管理本部本部長兼人事部部長の末次秀行さん
人事部採用課の佐々木真由子さんのお二方。
たっぷりお話を伺うことができました!
経営者の方、採用担当者の方、そして意識をしっかり持っている業界人に向けて!
過去の「パチンコホールとLGBTについて三浦真理恵さんに聞いてみよう!」
三浦さんについてプロフィール
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研
修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチ
ンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。提供し
ている研修コンテンツは全て企業様からの要望で生まれたもの。内定者・新入社員研修を
はじめ、接客、チームビルディング、モテ上司、ビジ女、コミュニケーションマネジメン
ト、接客手話など、幅広い研修を展開している。
「私は自分の仕事が大好き大賞」事務局、「第14回S-1サーバーグランプリ」二次予選審
査員、レインボータウンFM「カリスマホスト信長の晴れ時々モテラジオ」アシスタント
MC、同局「三浦真理恵のプロフェッショナルの心髄」等、活躍の場は業界にとどまらない。
それでは以下からご確認くださいませ。
早速インタビュースタート!
ガーデンさんのオフィスにお招きいただいてのインタビュー。
和やかな雰囲気でスタートしました。
PMJも結構な数のオフィスにおじゃましていますが、オフィスのアート空間が印象的な企業さんでした。
当日は色々なお話をお聞きしました
まずはPRIDE指標2年連続ゴールドおめでとうございます!
ありがとうございます!
業界では真っ先に取り組み始めたのではないですか?
真っ先にかどうかはわかりませんが、早かったと思います。
PRIDE指標も2017年にパチンコ業界で初受賞し、2018年も業界では弊社だけだと思います。
名だたる企業の中に名前が入ってらっしゃいますもんね。本当にすごい!
ですよね!自画自賛ですが、本当に凄いと思います(笑)
(笑)。いつから取り組み始めたのでしょうか?
2016年12月頃ですね。PRIDE指標の策定が2016年で、弊社は2016年から取り組み始めて「PRIDE指標2017」「PRIDE指標2018」と受賞しました。
PMJからの説明
これまでのコラムでも有りましたが「PRIDE指標」についてです。
これ、皆様「おめでとうございます」「ありがとうございます」等々さらっと流していますが、凄いことですよ。
当日は私も同席したのですが、まずは、下の写真見てください。
ゴールド企業は世界的な企業ばかり
その中にパチンコホールで唯一ガーデンさん 右上の「株式会社遊楽」
「PRIDE指標」で「ゴールド」を獲っている企業の名前が凄い事になっていました。
キリン、サントリー、ソニー、資生堂といった製造業も世界的な企業。
NTTグループにアクセンチュア、KDDIにソフトバンクなどの通信も日本を代表する企業。
ゴールドマン・サックスにモルガン・スタンレー、スターバックスジャパンという超有名ドコロも。
その中に、唯一、パチンコホール企業ですよ。
「生活関連サービス・娯楽」部門に「株式会社遊楽」さん(ガーデンさんのことです)ですよ。
まずここの把握【とんでもなく凄い事】【世界的な企業に肩を並べていること】をしないと!ですね。
シルバー、ブロンズ企業もそうそうたる…
ちなみに「シルバー」「ブロンズ」でも一度は聞いたことがある企業ばかり。
どっちが上か?下か?といったらゴールド企業なわけです。
そういった目線でも
ガーデンさんの【PRIDE指標ゴールド2回連続】がいかに凄いことか?
が分かります。
インタビューに戻ります
だいぶ先駆けですよね。何かきっかけがあったのですか?
株式会社Nijiリクルーティングさんが提案に来られたのがきっかけです。弊社はくるみんマークも2回取得していますし、えるぼしマークも取得していて、ダイバーシティに関する取り組みには積極的です。性的マイノリティであることも当然、個性の一つですから取り組みたいな、と。先駆者としていたいなという思いもありましたね。
個性の一つ。本当にその通りですよね。
まずはどんなことから取り組み始めましたか?
研修と相談窓口です。研修は、まず本社のメンバーと管理職メンバーに研修を実施しました。その研修を元に自社で映像を編集し、アルバイト社員を含む全社員が視聴研修を受講しています。新人さんには入社時のオリエンテーションで受講してもらい、受講後、アライになるか否かを選んでもらって、アライ宣言をした人には自社オリジナルのアライシールを進呈しています。
PMJの視点/最初の取り組みについて話題が出ましたが、当日は社内の通達文章も見せていただきました。たかが通達文章。されど通達文章。これからキチンと取り組むんだ!そういった企業の姿勢をPMJは感じました。
アライシールが可愛い!
可愛くないと見えるところに貼りたくないじゃないですか。デザインには相当こだわりました。役員含め、みんな好きなところに貼っていますよ。
ALLYシールのデザインにもこだわりが
デザインも相当なこだわりがあったそうです
「だって可愛い、カッコいいデザインじゃないと持ちたくないじゃないですか」
皆様「携帯電話」や「手帳」に貼っておられるそうです。
社内のアライの割合はどれくらいですか?
85%ですね。社内の85%がこのシールを持っています。でもだからと言って15%の人間が差別をするわけではありませんし、理解はあります。
PMJの視点/85%という数値にガーデンさんの誠実さを感じます。100%では有りません。当然差別をするわけではないし理解はある。このインタビューのリアル感が伝わるのではないでしょうか。
視聴研修は常に見れるようになっているのですか?
はい。社内のeラーニングの中に入っているので、気になった際にいつでも見返せます。
今は初級編を公開していて、次の中級編の発信の準備をしているところです。
中級編はどういった内容を?
接客編ですね。性的マイノリティの方の割合は約8%と言われていますから、社内だけでなくお客様の中にもいらっしゃいます。会員カード申込用紙にも性別欄は必須項目にはしていません。
PMJの視点/社内だけでなくお客様の中にもLGBTの当事者が居る。まったくその通り。LBGTのお客様への接客という目線は「なるほど確かに」でした。
相談窓口は外部なんですね。
そうですね。これはすごく重要だと思います。
相談窓口がないと何を言っても説得力はないんじゃないかなと。
社内に極秘は絶対ですね。
たとえば人事部長だけに直通で、と言ってもやっぱり社内の人間なので言いづらいじゃないですか。外部であり、専門家である人に話を聞いてもらえるのは大きいと思います。
例えば相談率が1%だとしても、それを下回っていたとしても、なくしちゃいけないと思いますね。
取り組み始めた際の社内の反応はいかがでしたか?
特にないですね。取り組む前に、全社に社内通達を出したんです。
研修を実施すること・相談窓口を開設すること・採用活動に活かすこと。その後研修の開催だったので、戸惑いも否定もなかったですね。
社風だと思います。
社風?
弊社のいいところとして「まず何でもやってみる」という社風があります。
社内でもよく「抜擢人事」という言葉が出るんですけど、私が他社で経験したような足の引っ張り合いが無いんですよ。妬みもない。
すごいと思います。
キーワードとして「スピード」という言葉もあるので、変化が激しい。
だから良い意味で変化の一部と、とらえているのかもしれません(笑)。
PMJの視点 まとめ
第4回目のコラム。最後に重要なキーワードがいくつか出てきました。
【第三者の相談窓口の重要性】
【社内通達を出す】
【社風の大事さ】
インタビューの途中からLGBTの話ではなく、組織や社内風土の話になっていた時間もあったくらいです。
それから相談窓口のお話は興味深くお聞きしましたね。
「社外の独立した窓口は絶対であること」
「人事部であっても漏れませんということ」
当たり前と言えば当たり前に聞こえる事かもしれませんが、これは本当に大事なんだと感じます。
人事部長の言葉を借りれば
「“俺は誰にもしゃべらないから大丈夫”なんて安請け合いはNG。信頼性、個人情報の保護の面からもあり得ない、やってはいけない。」
ということでしょうか。
それから社内風土の話しも有りました。
途中でPMJは心配になりまして、一つの質問をしました
社内風土がしっかりしている会社さんだから、うまくいったんじゃないですか?
アンサーは心強いものでした。
「関係ないですよ!」
「どんな会社でも取り組んで見るべきでは?」
今回のコラム、特集、インタビューの趣旨にふさわしい言葉かと存じます。
次回の更新もガーデンさんインタビュー。
今回の続きをお送りします。どうぞご期待下さいませ!