パチンコ業界でユニークな取り組みをされている企業や団体にインタビューしていくシリーズ

 

今回は以前に取材させていただいた、トレーラーホテルと同様、駐車場の活用事例になります。お邪魔したのはグランドオープン2日目のお昼すぎでしたが、夜には全10卓が満席の大盛況。パチンコ店への集客効果や出店のメリット、焼肉万燈さんのこだわりまで色々聞いてまいりましたので、ぜひご覧ください。

 

パチンコホールの駐車場に「トレーラーホテル」!? 駐車場の新しい活用法を取材してきました

 

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動画にもさせていただいておりますので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

パチンコ店への集客の影響はずばり？？

－－皆さん、こんにちは。P-MEDIA JAPANの高橋和輝でございます。今日は松戸に来ておりまして、ガーデン松戸金ヶ作店の駐車場にある焼肉万燈さんというところにお邪魔しております。佐々木さん、まず自己紹介をお願いします。

佐々木　株式会社万燈の代表取締役をしております佐々木雄哉と申します。よろしくお願いします。

 

 

－－佐々木さん、よろしくお願いいたします。パチンコホールでめちゃめちゃ流行って盛り上がってる、しかもコンテナを使った聞いたことがないような、パチンコホールの駐車場の焼肉屋っていうモデルがあるっていうのを聞き付けて、また昨日グランドオープンされたということで、大変お忙しい中かと思いますがお伺いいたしました。

－－なんでも夜には満席がずっと続くみたいな、パチンコ業界人必見の事例だと思いますので、ぜひいろいろお聞かせください。どうぞ今日はよろしくお願いいたします。

佐々木　よろしくお願いします。

 

 

－－早速なんですが、ざっくばらんにどういうお客様が多いですか？

佐々木　周りの住宅地のファミリーの方とかご年配の方、あと子供連れの方もいらっしゃいますし、パチンコをご利用されてる方も。

 

－－実はこの動画を見てる人って結構パチンコ業界人なので、気になるのはやっぱりパチンコホールの駐車場にあるならではのメリットであったりとか、特徴であったりとかだと思うのですが、何かあれば教えていただけると。

佐々木　昨日グランドオープンさせていただいて、正直この松戸という場所で土地勘も全くない中で、住民の方の声もなかなか聞けない段階で恐る恐るオープンをさせていただきました。昨日は金曜日でランチもほぼほぼ満席になるくらい来てくださったんですけれども、ランチはパチンコに行く前の方だったりがお昼を食べに来たりですとか。

 

－－じゃあランチをここで食べてホールに行くっていうのも。

佐々木　そういうお声もありましたし、逆に「ちょっと打ったら食べに来るから作っておいて」みたいな。

 

－－今この撮影がちょうど14時ぐらいですけど、パチンコホールから出たお客さんがそこですっかりお肉を食べてみたいな。

佐々木　そうですね。

 

－－でもやっぱり夜が多いんですか？

佐々木　夜より夕方からがもうものすごかったですね。今ボックスとテラス入れて全部で10グループ入るんですけれども、17時すぎから22時ぐらいまでずっと満席だったので。

 

－－それはものすごいですね。パチンコホールの駐車場でこういうスタイルのビジネスというか「焼肉の業態ってどうだろう？」と。蓋を開けてみたら初日から大盛況で。だって入れなくて帰ったお客さんも。

佐々木　テイクアウトしていただいた方もいらっしゃいましたが、帰られてしまった方も相当いらっしゃいましたね。

 

－－そうですよね。これは何か大きい宣伝とかされたんですか？

佐々木　主には新聞折り込みのチラシをさせていただいたんですけれども、折り込みのチラシを見て来てくださったというよりかは、ここの設営からだいたい2週間ぐらい準備に入ってたんですけど、ここの通りが結構多いところなのでそれを見て来てくださった方が多いですね。

 

－－そうですよね。車通りの多い場所ですもんね。

佐々木　「朝晩見てたから始まったのね」みたいな感じで来てくださる方がすごく多かったですね。

 

 

パチンコホールの駐車場に焼肉万燈が出店するまでの仕組み

－－今までは集客についてのお話とかいろいろお伺いしてたんですけども、ずばり「ビジネスとしてどうなの？」っていうところを、ざっくりこの仕組みの説明をお願いできればと。

この記事を見てる方は基本的にはパチンコホールのオーナーさんであったり、役員さんであったり、エリア長さんであったりという人がほとんどです。あとは関連業者の方とかっていう方になるんですけど、「興味あるな」って思ったときに、「結局どういう仕組みなの？」「どうやってお金を儲けるの？」っていう話になってくると思うので、そこを代表のほうからご説明をよろしくお願いします。

佐々木　大きく分けて3つありまして、1つはガーデンさんのように、こちらの土地をあくまでも貸していただくっていうパターンです。2つ目は、この焼肉のボックスの1つ1つに対して、オーナーさんになっていただくっていう形があります。そこはあとで詳しくご説明します。3つ目は、今は準備中なんですけども、この焼肉屋自体の仕組み自体を買って運営いただくというフランチャイズのモデルでやるという、3つの関わりがあります。

 

 

－－なるほど。要は「パチンコホールの駐車場だけ貸して地代をください」というパターンが1つ、2つ目は、今僕らが入ってる「コンテナ自体のオーナーになりませんか」という。3つ目は、「ビジネスモデル自体にガッツリ乗って、FC展開をしていきませんか」という。

佐々木　そうです。1～3つ目全てをやっていただくという形でもできます。自分の土地を使って、コンテナボックスを自分たちで購入して、店舗も買って運営するという3つですね。

 

－－なるほど。1つ目のところからいきましょうか。これは言えることと言えないことがあると思うんですけれども、今ここのパターンだとコンテナが6つで、あとは間にパラソルのテーブルがあって、それからキッチンがあって、広さとしては駐車場でだいだい15～16台+通路なので、実質は30台ぐらい。

佐々木　そうですね。30台分ぐらいですね。

 

－－肝心のお値段については、これはもちろん金額を出せないと思いますし、場所によってだと思うのですが、これは資料請求というか商談のときにさせていただけるという形でよろしいでしょうか？

佐々木　そうですね。会社さんごとにいろんな思いがあるかと思いますので。

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－－究極「タダでもいいから来てくれ」っていうところもあるでしょうし。

佐々木　正直ありますね。

 

－－でも今回、ガーデン松戸金ヶ作店さんに出店させていただくことになったのは、お互い納得がいくような価格が出てきたということですよね？

佐々木　そうですね。

 

－－なるほど。これはもう本当に場所次第というか交渉次第みたいなことになりますね。

佐々木　そうですね。

 

－－じゃあ2つ目にいきましょうか。こちらのコンテナのオーナーになります、買い上げます。そこに対して毎月いくら利益があるというモデルですよね？

佐々木　そうですね。ボックスを1つ買っていただいて、それに対して毎月我々は6万円の賃料（レンタル料）をお支払いしています。手数料が3千円だけかかるので、実質は5万7千円という金額が。

 

－－権利自体は購入された方にずっと残っててレンタルで。これはもう満期とかはなくですか？

佐々木　10年ですね。

 

－－なるほど。これ1台はいくらですか？

佐々木　今は600万円ですね。600万円に対して、事務手数料の10万円が乗るので610万円でお渡ししています。で、10年間で720万円入ってきますので、年利で言うと13％ぐらい。

 

－－「年利13％で回りますよ」というところですね。

佐々木　そうですね。

 

－－だからパチンコホールのオーナー向けに「駐車場もやります」「焼肉万燈を出店します」「コンテナも購入して年利13％で回します」っていうような、全部含めたモデルとして考えたほうがいいですね。

佐々木　そうですね。どちらかと言うと、投資商品というよりかは、やはり減価償却に使えるということで、多くのオーナー様は3年間で定率で使われるみたいな、600万円だとしたら200万円ずつ定率で。

 

－－そうですね。で、プラス「自店舗の駐車場が非常に賑わいますよ」「お客様にも喜んでもらえますよ」「パチンコホールで働かれる方への福利厚生も可能ですよ」というような仕組みですかね。

佐々木　はい。

 

－－そして3番目ですね。

佐々木　フランチャイズのモデルですが、現在は万燈が全て直営で店舗運営をさせていただいてるんですけれども、我々は1都3県の中で進めているのですが、「こっちでやって」というようなお声もいただきます。北海道もありますし、沖縄も長野も群馬も仙台も福岡もお声掛けいただいてという感じで。

どうしても我々はやはりまだベンチャーなので、人が足りていないので。地場で力のある方から利用していただいたほうが広がりやすいかなと思ってます。

 

－－なるほど。フランチャイズの3番目のモデルは、どういう形で儲かるんですか？

佐々木　自社で運営できるという形なので、2番目のボックスのオーナーになっていただいたとしても、6万円以上のものは渡せませんので、フランチャイズのオーナーさんになっていただいたら、店舗の売上自体が利益として入っていきますので、そういったメリットがありますね。

 

－－3つのそういうような関わり方があるということですね。大変勉強になりました。ちなみに、グランドオープンしたばかりですけど、1日の売上はいくらですか？

佐々木　客単価は、だいたいキャンペーンを入れて4千円ぐらいですかね。

 

－－なかなかいけますよね。だって普通焼肉屋をやるってなったら保証金と家賃と、だってこれはトレーラーハウスみたいなもんですから、置いてるだけですよね。

佐々木　そうですね。

 

 

－－めちゃくちゃ初期費用が安いですよね。

佐々木　そうですね。やはり我々の強みっていうのは出店費用と、もちろん開店コストがほぼほぼかからないでいけてしまうっていうところで、ですので、スピードのある多店舗展開ができちゃうっていう。

 

－－そうですよね。だって駐車場とこれさえ作ってしまえば。究極「わかった。万燈さんとうちでやろうじゃないか」っていうオーナーさんがいたとして、最短で何ヶ月後ぐらいにオープンできるんですか？今は相当詰まってるとは聞いてますけど、

佐々木　早くて1ヶ月以内には。

 

－－採用は間に合います？大丈夫ですか？

佐々木　もう全部同時進行です。場所が決まった時点でもうメディアを使って採用を一気に広げていって、採用を進めながらレイアウトだったりいろんな調整がスタートしますので。

 

－－このあとお客さんで賑わってる様子とかをお伝えできればなと思うんですが、ビジネスモデルを聞いた時点で「これは跳ねるわ」という感覚ですね。僕ら側はホール側じゃないですか。で、駅前型は別ですよ。郊外型の店舗ってやっぱり駐車場がちょっと余るんですよ。どうしても。「そこで何か催し物をして来てくれないかな」っていうチャレンジは20年ぐらいやってると思うんですよね。

佐々木　なるほど、そうなんですね。

 

－－あとはお金を払ってキッチンカーを呼んだりとか、あとはフリマをやったりとか、あとは大道芸人を呼んだりとか、いろんなことをやってるんですけど、これは1つの完成モデルだなって僕はちょっと思っちゃったので、是非P-MEDIAのほうに出ていただいて、「こういうモデルがあるんだよ」っていうのを、全国のパチンコ関係の活躍してる人たちにお伝えしたいなというものがありまして、今日はちょっとお伺いさせていただきました。

ビジネスモデルとかお金とか初期費用とか税金に関して、商談やズームでもなんでも。

佐々木　そうですね。遠方であればズームでも。

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－－めちゃめちゃ楽しみですね。ということで、ビジネスモデルのお話を伺いました。ありがとうございます。

 

元は放射線技師だった佐々木社長の想い

－－ということで、お送りさせていただいてきた株式会社万燈さんの素晴らしい話で、最後に代表のほうから、これからの思いというか、そういうのを最後にいただけたらなと思います。

佐々木　この万燈を始めたきっかけと言いますと、実は私はもともと病院勤めをしていまして、放射線技師というレントゲンの仕事を5年ほどしてたんですけれども、どうしても世の中で病気になる人が減らないなっていうのがずっとあって。

 

佐々木 　それって何が原因なのかなって考えてたら、皆さんの食があまり良くないっていうふうに僕の中でありまして。となったときに、「もっとちゃんとしたもの」って言ったらすごく抽象的なんですけれども、「食をもっとわかってほしいな」「気づいてほしいな」っていうのがありまして、それで飲食業を始めるきっかけになりました。

 

－－「体に入れるものを良くしていくことで、社会に貢献したいな」みたいな。

佐々木　そうですね。

 

－－飲食畑の人だと思ってました。

佐々木　全然、むしろ本当に素人で、本当にイチから牛の勉強をして、仕入れの勉強をして、牧場の勉強をして今なんですけど。

 

－－今おいくつですか？

佐々木　今38歳です。

 

－－素晴らしいです。もう結構自分の人生の一番いい時期を賭けたわけですね。

佐々木　今はもうフルですね。なんなら家族にも「ごめん、2年くれ」って言って。

 

－－こういうパチンコホール向けのこういうのを「よくぞ開発してくれました」というか。

佐々木　最初は本当に家の近くの駐車場に問い合わせをかけて、「できないか？」っていうのから始めて、で、「もう4台ぐらいから始められないかな」っていうので動いてたんですが、いろんな方からご意見をいただいて、「パチンコ屋さんにこういった需要があるんだ」「我々もそれはありがたい」っていうので始めさせていただきながら。

 

佐々木 　やはり地域の方と関わってると、今はこういったコロナの時代でもありますので、なかなか人に会いにくくなってて。特に松戸の店舗はそうなんですが、地域の方の交流の場にもなっていたりですとか、我々の親世代で年配の方がパチンコがてらお茶を飲みながら酒を飲んでて、で、隣同士のお部屋で「○○さん、久しぶり」みたいなのを見てると。

 

－－あれがパチンコホールでやってくれるっていうのが僕は嬉しくて、やはり本当に素晴らしいですね。そういう人生を賭けた勝負をして素晴らしいモデルだと思います。

佐々木　そうですね。地域の方とこんなに関われるんだなっていうのも見えて、嬉しく思います。

 

－－本当に今後が楽しみなモデルで、今日はお会いできて最高によかったです。どうぞ引き続きよろしくお願いします。

佐々木　こちらこそよろしくお願いします。

 

－－ということで、株式会社万燈代表の佐々木雄哉さんでした。本日はどうもありがとうございました。

佐々木　ありがとうございました。

 

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