島田雄一郎氏よりコラムの寄稿をいただきました/2022年撤去問題対応策は「ぱちんこミドル」救世主!?北斗の拳9闘神スペックに注目

2021.11.27 14:17

コラム

PMJにコラムの寄稿をいただきました。

 

株式会社遊技産業未来研究所、島田雄一郎氏よりのレポートは2022年撤去に係るパチンコミドルについて。

撤去問題から新台スペック、さらにシミュレーションまで。

必見の内容になっておりますので、ぜひご一読ください。

どうぞ以下からご確認くださいませ。

 

 

 

2022年撤去問題対応策は「ぱちんこミドル」救世主!?北斗の拳9闘神スペックに注目

 

来年1月末に定められた旧規則機の完全撤去期限が刻一刻と迫る。

新規則機への移行が遅れているのは各所で報告されているところだが、中でもスロットの移行が大きく遅れている。

それもそのはず、導入しても機械代の回収が困難と言われている6号機。主力である5号機の設置を優先したいのはホールとしては当然のことだろう。

 

その気持ちは当然理解できるが撤去期間はやってくる。

 

各遊技機メーカーもこれに合わせてスロット新機種を各種投入してくるが、新機種の設 置よりもベニヤの設置が増えそうな状況である。不透明なスロット状況であるが、そんなホール状況を打破、改善していくためにも最も 重要なのは「ぱちんこ」。

台当りの粗利金額でみてもぱちんこがスロットを上回る時代となった。

店舗及び企業維持のためにも最重要なのは4円ぱちんこ部門であることは明らかだ。

 

 

 

 

店舗の最重要部“ぱちんこミドル”

ぱちんこ部門の中でも取分け重要なのがミドル部門。

出玉性能に長けたミドル機種が矢次早に登場してくる昨今において、人気となり得るミ ドル機種の確保は最重要課題といえる。

1/399時代が終わりを告げた後、ミドルタイプの主力として君臨していたのが真・北斗無双

一時は中古価格も100万円超えを記録するようになり、特賞出玉2,400発が搭載不可能となった中でのミドル中心機種となり、競合他店よりいかにして多台数を確保する かに躍起になったのが記憶に新しい。

 

2,400発不搭載ながら、継続率の上限が撤廃されたことにより、ようやくミドル機種にも人気機種が登場。それが2020年春に登場した「P大工の源さん超韋駄天」。約93%は多くのぱちんこファンを魅了し、久しぶりのミドルヒット機種となった。以降は韋駄天 を追い越せ!を合言葉にしたかどうかは定かではないが、牙狼月虹の旅人ガンダムユニ コーンとヒット機種が登場してきた。

 

プレイヤーもさらなる出玉を求め、出玉性能も高く、店舗が競合を意識するあまりに“甘く”運用せざるを得ない機種を選んで遊技を行う状況である。

 

 

 

 

 

初代北斗無双撤去タイミング

ミドル人気機種が矢次早に登場してくる中で、来年初頭にはしばらくの期間において主 役の座を張っていた初代北斗無双が撤去のタイミングを迎える。

前述した牙狼、ガンダ ムといった人気機種が存在はするが、今でも初代北斗無双を店舗のメイン機種として台 数を抱えている繁盛店は比較的多く、未だに6万台強の台数が市場に存在している。

 

 

初代北斗無双撤去タイミングには各地の商圏内で現在の店舗の“序列”の変動があるやもしれぬ、業界再注目のタイミングでもある。

 

現在も北斗無双をメインに遊技している層 をいかにして離反させないか、もしくは獲得するか。

現在も初代北斗無双をメインに遊 技している層は2,400発搭載の出玉の魅力を感じている層と北斗好き層。

北斗無双3や 北斗8等が市場に登場しても最初こそ遊技はするが元の戦場に戻る層などまさに前者といえるだろう。

 

 

 

 

年末年始の最重要収益タイミングにも人気ミドルの設置は最重要課題。

 

 

さらに来年初旬の初代北斗無双撤去のタイミングを見据えても、北斗ファン層を店舗で抱えておく施策は競合対策としても極めて重要だ。

 

時短(バトルモード)に突入し、1/105.1の転落小当りを引く前に1/29.5の大当りを引くゲーム性はガンダムユニコーンにて既に認知済み。ガンダムユニコーンでは特図1では チャンスなく3R終了の通常当りが40%の搭載。それゆえの出玉性能であることは間違いないが、戦わずして敗れた感は否めない。

 

北斗の拳9では特図1でも通常当りの40.6%に時短1回+残保留4個の「七星チャレンジ」が搭載。

1/29.5を5回転で引くハードルの高さはあるが、己の引きで勝負ができる戦場 が用意されている。

これは出玉を求めるファンにも受け入れられる大きな要素といえるだろう。

 

 

 

 

 

スペックにおいてガンダムユニコーンと比較されることも多いだろうが、転落小当り当 選が北斗9が1/105.1に対してガンダムユニコーンは1/153.7。しかしながら特図2の大当り確率は北斗9が1/29.5に対してガンダムユニコーンは1/41.1。出玉はお互い450& 1,500だが、北斗9はおまけ要素の秘孔チャッカー搭載。

出玉を求め北斗無双からガンダムユニコーンに移ったファンも振り返る仕様といえる。

 

運用上で注意をすべきは、やはりヘソ1個賞球という部分だろう。

例えば仮にスタートが5回であれば3個賞球のユニコーンは最低でも15というベースが確保できるのに対し、1個賞球ならベースは5である。

ファンが遊技するかしないかの判断基準は1,000円で何回回るか、が大きな指標となる 事は言うまでもないが、ベースはこの1,000円スタートへの影響に直結する。

最近では1個賞球の天才バカボンが高稼働しているが、ユニコーンとほぼ同じスタートで 運用されているのに1,000円スタートはバカボンの方が約1回低い。

これはベースによ る影響である。同じような出玉性能を持つ機種が多々ある中、1,000円スタートが他機 種よりも低いという事は、稼働に大きく影響を及ぼす可能性がある。

 

1個賞球機において、ベースの大部分を占めるのは他入賞口となるため、この部分のメンテナンスには注意し、ユニコーンのようなメイン機に近いベースになるような運用法をするべきだろう。

 

 

 

 

北斗の拳9闘神は年末年始の営業だけでなく、北斗無双撤去タイミングにおいても店舗 同士の争いに大きな要因となる機種であることは間違いない。

導入ホールにおいては運用を間違わず、厳しい環境下の中での救世主となってもらいた いものである。

 

 

株式会社遊技産業未来研究所 取締役副社長 島田雄一郎

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