【寄稿ありがとうございます!】株式会社遊技産業未来研究所の島田さんから「人気機種撤去後のスロットプレイヤー受け入れ」に関する考察

2020.09.25 10:26

コラム

今回のコンテンツは寄稿いただいたレポートです。

お馴染み「元船井総研」「現 株式会社遊技産業未来研究所の島田さん」です。

人気機種撤去後のスロットプレイヤー受け入れ」に関する考察ですね。

以下からご確認くださいませ。

 

 

レポートを寄稿いただいきました!

 

4円ぱちんこ客数が増加傾向。

感染拡大によりガクっと客数が落ち込んだぱちんこの客数が回復しているのであるが、客数回復の際に最も貢献した20円スロット客は一旦落ち着きを見せている。

現状、感染者の大半が若年層であり、若年層が遊技を控える傾向もあり、スロット客数の伸びが止まった可能性もあるが、スロットからぱちんこへ遊技を移行している層がいることも否めない。

年末のスロット高射幸機種撤去というものがある中で、メイン遊技機がなくなるスロットプレイヤーも存在してくることから、ぱちんこを受け入れ先として用意しておく必要もある。

 

 

 

遊戯産業未来研究所さん

 

リンク:http://www.yugi-mirai.com/

 

 

 

スロットプレイヤーが遊技するぱちんことは

 

スロットプレイヤーがぱちんこを遊技する際に注目するのは出玉性能。

よってP大工の源さん 超韋駄天のような機種は人気になるが、スロットプレイヤーは勝利に対してシビアである。

韋駄天のような爆発力も魅力であるが、本来辛い韋駄天はスロットプレイヤーのメイン遊技機となるかはいささか疑問である。

 

よって店舗がメイン機種として運用し、比較的甘い運用となる機種は狙ってくる可能性は高く、来年の後半まで運用可能な北斗無双はメイン機種となり得る。

投資の目途がつくのもスロットプレイヤーとしては重要

よってぱちんこ新機能である「遊タイム」搭載機種もスロットプレイヤーのメイン遊技機となり得るわけだ。

 

 

 

遊タイム搭載の話題機種

 

ぱちんこ機の悲願であった「遊タイム」。

スロットと違いどこまで投資をすれば良いかの基準がなかっただけに、それを嫌がるプレイヤーも存在していたわけだ。

業界全体が落ち込む中での新スペックは業界復興の明るい材料であり、業界としても全体で盛り上げていかなくてはならないものではなかろうか。

 

PF真花月2夜桜バージョン(SANKYO)の登場から「遊タイム」搭載機種が登場しているが、登場したタイミングが感染話題真っただ中といった機種もあり、残念ながら話題に上らなかった機種も存在するが、ぱちんこ新・必殺仕置人TURBOのホールデビューは「遊タイム」搭載を認知させる効果が大きくあった。

 

甘デジならではのスペックにて「遊タイム」突入が280回転というものは、十分狙えるものであり、回転数を意識するプレイヤーはスロットプレイヤーの中にも存在していた。

 

新スペック搭載をさらに広めるには話題機種の登場が当然必要。

その中で登場したのが、ぱちんこ仮面ライダー轟音である。

 

「遊タイム」搭載機種では現状一歩リードした感のある京楽機種。

あまり盛り上がりを見せなかった8月から一気に盛り返したいホールとしても話題機種である仮面ライダー轟音には期待を十分に持っての導入である。

導入週の稼働状況としては悪くはなく、週末にかけて開店時から満席となる状況が見られた。

 

 

※写真は京楽直営店/PMJより

 

 

 

見直したい運用方法

 

店舗視察も生業としている筆者も仮面ライダー轟音の導入を心待ちにしていた一人であり、導入後各店舗を回っている。

もちろん遊技もするのだが、どうにも運用方法が芳しくないではないかと思ってしまう。

爆発力のあるスペック、「遊タイム」突入を考えての運用となっているのか“回らない”店舗が多く見受けられる。

 

もちろん機械購入費用を使っているのだから回収しないと!という考えもあるだろうが、回らないために誰も遊技しなくなってしまったら機械購入費用の回収どころではなくなってしまう。

前述したように、スロットプレイヤーの受け入れを考えての機械運用を考えるのであれば、利益追求の運用では受け入れることは不可能となってしまう。

実際弊社が収集、集計したデータを参照してみる。

 

 

 

図1:仮面ライダー轟音導入店舗集計データ(6日間データ集計)

 

 

 

仮面ライダー轟音の6日間データから

図1は複数店舗に設置された仮面ライダー轟音の6日間データをまとめて平均値を出したものである。

導入当初より各種シミュレーションでも甘く出る数値が出ていたが、運用のデータを見ているとそこまで“回せない”結果とはなっていない。

出玉率が100%以下となる数値を掲載したが分スタートは5.35程度

千円スタートでは17.3回程度である。

 

実際に遊技をしていると千円スタートはこの数値以下の店舗が多いのが事実。

このデータを見ても、そこまで無理をして使う必要もないのではないかと思われるが、いかがだろうか。

仮面ライダー轟音を例にしたが、他の機種でも同様のことは十分にあり得る。

 

 

 

スロットプレイヤーを受け入れるための運用

 

スロットプレイヤーは情報を持っている。

ぱちんこのボーダーにも敏感である。

自店の千円スタートはその情報を持っているプレイヤーが遊技する数値になっているだろうか。

ここ最近スロットが店舗の中心となる傾向から、スロットの情報には敏感な店長が多く存在したが、比較的ぱちんこはノーマークなこともあった。

しかしながら設定搭載機や遊タイム搭載ということもあり、ぱちんこも情報が必要な時代。

プレイヤーの情報量が店舗の情報量を上回っていることすらある。

 

 

仮面ライダー轟音や必殺仕置人TURBOは左液晶に遊タイム発動までの回転数が出ている。

回っている台であれば、プレイヤーは発動までに幾らかかるのかを逆算して遊技を開始する。

千円スタートがその計算とあまりにかけ離れているようでは即ヤメとなるわけだ。

 

 

また、夜の時間は閉店時間までの時間を考慮して遊技を行うが、千円スタートの回転数が低すぎれば遅い時間から遊技をしても遊タイムに到達する時間や金額を考えて、遊技を控えることになる。

情報に敏感なプレイヤーが回らないからといって話題機種から離れてしまえば空席が目立ち、賑わっているから座るといった傾向の年配や女性客層は空席が目立てば例え話題機種でも座ることがなくなる。

全く持っての悪循環となるわけだ。。

 

 

 

総評について

仮面ライダー轟音の現状のスタート。

各台のバラつき。見直してみる必要もあるかもしれません。

あとは、あさイチの客付き状況、捨てられる回転数。これも自店状況もチェックですよ。

前日に遊タイム突入回転数間近なのに、あさイチに狙われなかったら・・・・、営業中に遊タイムを狙える回転数なのに捨ててある・・・店舗の危機的状況かもしれませんよ

 

株式会社遊技産業未来研究所

島田 雄一郎

 

 

※ついでに…対談ユーチューブ

 

 

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