ユーチューブ公開とのことで再アップ【全文書き起こし】パチンコホールをスロ専ゲーセン「ガラパゴス」へ!その戦略を伺いました

2023.01.30 10:23

コラム

 

パチンコ業界でユニークな取り組みをされている企業にインタビューしていくシリーズ

 

今回は厳密にはパチンコ業界ではありませんが、元パチンコスロット専門店をなんと(!)スロット専門のゲームセンターに転換、2022年8月にグランドオープンさせた岡山県にある「ガラパゴス」さんを伺いました。インタビューはこちらガラパゴスを運営する北 一晃さん。イロイロなお話を伺いました。

 

 

2023年1月30日ユーチューブ公開とのことで再アップ!

ぜひご登録くださいませ。

 

 

ユーチューブ公開とのことでした!

 

岡山ガラパゴスYouTube始めます!
日本一のスロット専門ゲームセンター目指して日々邁進中!!

記念すべき一本目の動画はチャンネル名を決めます。

▷登場人物
・オーナー みつもと
・スロニキ きたさん
・デザイナー とやま
・エンジニア店長 たけだ
・カメラ&ディレクター やまもと

 

 

 

店名 スロット専門ゲームセンター ガラパゴス
住所 岡山市北区清心町16-31 ボウリングフェアレーン1F
営業時間 10:00〜22:00 (年中無休)
公式Web https://galapagos777.com/
公式Twitter https://twitter.com/glp777okayama
公式LINE https://lin.ee/7TV4iyv

 

 

パチンコホールのみならず、ゲームセンターの閉店・廃業が相次ぐ中でスロット専門のゲームセンターをどのように経営していくのか、またゲームセンターならではの苦労などパチンコ業界目線でのインタビューの全文書き起こし記事になります。

 

PROFILE:
株式会社 Eサクセション代表
自称パチンコ業界のC_C_B 北 一晃さん
パチスロ大手メーカー・パチンコホールのコンサルタントを経験

 

グランドオープン4日目、稼働率は7割超え

 

--今日はよろしくお願いします。

北 一晃代表(以下、敬称略) よろしくお願いします。

 

--お久しぶりですねー!

 本当お久しぶりですね笑

(実は北さんとPMJ中の人は、かつての同僚。パチンコホールの常駐コンサルタントファーム出身という関係になります。凄いですね人生というものは笑)

 

--ということでスロット専門のゲームセンター「ガラパゴス」を運営されている、北さんです。よろしくお願いします。

 よろしくお願いします。

 

 

--めっちゃ懐かしいメンバーしかいなくて。

 そうですよね。

(北さん=かつての同僚。さらにこちらのオーナーさんもメンバーさんも旧知の仲。これまた人生。出会いもあれば別れもあれば、再会もあるんですね)

 

--じゃあ、早速インタビューをば。まずオープンはいつだったんですか?

 (2022年)8月10日ですね。まだオープンしたてです。

 

 

 

--事前にいろいろガラパゴスさんの記事は読んできました。オープンまでの流れとかパチスロ愛とかは、他のメディアで相当言ってると思います(笑)。僕らはパチンコ業界人なので、業界人としての「こういうのもあるんだよ」みたいな目線でお話できたらなと思って今日は来てるんです。

 なるほどなるほど。

 

--早速、これはメーカーさんから質問がありまして、「ユーザーはどこまでかぶってますか?」っていう。

 あ、ガラパゴスのゲームセンターのユーザーと、これまでのスロット専門店のユーザーですか?

 

--そうそう、これまでのスロット専門店ユーザーとガラパゴスのゲームセンターユーザーは全部一緒ってわけじゃないと思うんですけど、どのぐらいかぶってますか?感覚的に。

 割合で言ったら難しいですけど、でも3割ぐらいはかぶってんじゃないかなと思いますけどね。まだオープンして5日目なんですけど。。(エリア的にも)ほとんど遠方と地元の混在じゃないですか。

で、地元の人だとたぶん若い人がほとんどなので、完全に「今はパチンコ打ってるけど、5号機は打ってて6号機は打ってない」みたいなそういう人は結構来てまして。

 

--30%。(ホール営業側でも)6.5号機も今結構いいですからね。

 そうですね。スロットは確かに今いいですけど。

 

--ちなみに、この建物は元々マルハチさんですか?

 そうです。

 

清心町マルハチ:
(株)Leeさんが経営していたスロット専門店。2021/10/03に閉店

 

 

--これは全然カットしてもいいんですけど、商売的には家賃と売上と、あとは人件費と光熱費だと思いますけど、どんな感じですか?

 家賃とかはこっちの「これぐらいでやりたい」っていう範囲で、元々そこは最初から話がうまくいってて「いいよ」っていうことで。

人件費は、最初にこちらが理想として掲げてる人件費があるんですけど、そこで今月どうなるかなっていう、今割と常に雇いながらやってるので。

 

--なるほど。それから設備の質問になっちゃいますが(ゲームセンターですので)ホッパーとかはついていないですよね?

 そう。コイン不要機ですね。

 

--であれば究極「ワンオペもできるぞ」ぐらいの。

 ワンオペもできます。一応そこを視野に入れてやってるので。でも「大体これぐらいで収まればいいな」っていう金額を上回りそうなんですよ、たぶん。でもオープンメンバーが4人いるんですけど、「どれぐらいかかるか計算していこう」って感じですね。

 

--新台入替はどうするんですか?

 入替はもちろんしますけど、音量ボリュームとかも付けたり、コイン不要機に改造が必要なんですよ。そうなると、倉庫から1回持ってきて改造してという事になります。

 

--許可はどうしてるんですか?

 許可はもう取ってるんで大丈夫なんですけど、業界でいう変更届が必要ですね。

 

--そういうことなんですね。じゃあ書類1枚出せばOK?

 それは出します。そういう感じになります。

 

--生活安全課?

 生活安全課です。

 

--すごいな。

 一応風営法なんでね。

 

--5号営業ですね。

 そうですね。

 

--じゃあ台の仕入れの値段とプラスして、改造の費用と書類代がかかるみたいな。

 そうですね。

 

--でも書類代はあんまりいらないですよね。自社で作って出すだけ。

 そうです。こっちで作って。

 

--続いて。こんな質問も来ています。「近年、閉店するゲームセンターが多いですが、岡山の地でどのような戦略でお店を運営していくのか気になります」という事ですが。

 長年しっかり営業できているゲームセンターを視察していたんですよ。

で、やれている店舗と閉店してしまう店舗の差を結構見てて、やれてるところはなんでやれてるかっていうのは、たぶんコストパフォーマンスがちゃんとしていればやれるはずなんですけど、やれないところはコストパフォーマンスがうまくいってない。

あとは営業的にも「ゲームセンターだから」ってことで、結構手を抜いてるところは正直多いと思います。

これはちょっと難しいんですけど、現状今、都内とかでやられてるところは、そこもしっかりやってるんで生き残れてるっていうふうに僕は判断して、「じゃあちゃんとやればできるのかな」というところはありました。

 

--なるほど。じゃあ本当に「ちゃんとやる」みたいな。

 そうです。ちゃんとやります。

 

 

--我々業界人はちゃんとやることの大事さはわかってますからね。

 そうですね。

 

--どうですか?ちゃんとやれてますか?(笑)

 一応やってるつもりではいるんですけど(笑)

 

--で、ちゃんとやればユーザーさんも来てくれると。やっぱり東京とか他県からも来るでしょう?

 遠いところだと北海道とか熊本とか、今日も京都とか結構。やっぱりお盆だからですけどね。

 

--それはすごいですね。

 あとはグランドオープンでTwitterで結構バズったんで、それがやっぱり大きかったですね。

 

 

--(販促プロモーションは)チラシとかは打たずにソーシャルメディア中心ですか?

 ないですね。ほとんどTwitterで情報を知って、あとはYouTubeを見て来たっていう感じですかね。

 

YouTubeでも動画が

 

--めちゃめちゃインプレッションが上がってましたね。

 そうですね。

 

--でもすごいな。ここから専門の話ですけど、アウトはどうですか?ホルコンに繋げるんですか?

 ホルコンはないです。

 

--あ!ホルコンないんだ!「アウト?もう知らない」みたいな。でも1万5千ぐらいは入ってるでしょ?

 それはないと思いますね。

 

--そこまでいかないですか?

 1万5千も入ってないと思いますけど、でもゲームセンターって大体80台から100台ぐらいの店で、僕が視察してたときは大体日中は多くても15人ぐらいなんですよ。少ないところは3人とか4人ですけど、そう考えると(稼働率は)20%とかない感じだったので、それぐらいかなと思ってたんですけど、今はオープンしてすぐということもあるんで(稼働率)50%とか。

 

--いやいや今7~8割は稼働してましたよね(笑)

 まぁ7割ぐらいは(笑)

 

--今7~8割稼働ぐらいしてるんですね。

 それはおそらく稀ですね。

 

 

--じゃあここから落ち着いてって。

 そうですね。今日なんかは結構ピークで入ってて。

 

--今日はもうピーク明けで。だって14~15台しか空き台がなかったんで。ちなみに機種は何が人気ですか?

 人気は、この盆シーズンはやっぱり4号機。まずみんな4号機からいきますね。

 

--やっぱり2号機・3号機だとちょっと敷居が高いですか。

 2号機・3号機目当ての人はもう年齢でわかるので、その年齢層の方が来たら絶対打たれてますね。

 

--(2号機といえば)パネルゴトをしていいですか?

 パネルはダメですけど。ゴトはダメです。

(知っている前提で話を進めます。ムサシですね)

 

--4枚掛けは大丈夫?

 4枚掛けはできますね。それはやってもらってます。あとはハードボイルドとか。

(これまた知っている前提で話を進めます。コンチですね)

 

--ハードボイルドね。ずっとコピー打法で。

 コピーしてますよ。

(これまたこれまた知っている前提で話を進めます。もう20年以上前ですね)

 

--捕まるってことはないですか(笑)

 大丈夫です。自由にやっていただいて(笑)

 

 

料金設定やオペレーションはパチンコ店そのもの

 

--遊技料金の話なのですが、ホームページを見ていただくとわかると思うんですけど、3種類ありまして、大体みんなどんな感じで?

 もう終日無制限で、とりあえずは。

 

公式Webサイトより

 

--これは1回店を出たらダメなんですか?

 いや、出入りはできますね。で、食事休憩も取れるようにしてますし、その辺はパチンコ屋さんと同じです。

 

--じゃあもう究極では朝一で来てちょっと打って、昼飯をどこかで食ってまた戻ってっていうのは全然できると?

 全然できます。

 

--それはどうやって管理してるんですか?

 うちはネックのストラップで管理してるんで、時間の人はそこに時間を入れてるんですけど、無制限の人は「無制限」って書いてあるんで、1回それを預かって休憩の札を渡して、戻って来たらまた札と交換してます。

 

--1時間とか2時間とかもあるじゃないですか。オーバーする人とかは?

 延長は追加料金でできますので。

 

公式Webサイトより

 

--管理はどうしてるんですか?

 それはカウンターでパソコンで、入店したときに渡して、何時に終わるっていう番号が書いてあるんで。

 

--「この人はもう時間だな」って。

 そうですね。だから「休憩いったまま来なくなる」っていう人はあんまりないですけど、でもちょっと遅れて来ても「まあまあいいですよ」と。

 

--売上はそれだけですか?飲食とか。

 ないです。

 

--今後は?

 今後は飲食もそうですけど、グッズとかその辺ぐらいまでですかね。

 

--Tシャツぐらいは売ったほうがいいですね。

 このTシャツを「欲しい」みたいなのはあるんですけど。

 

--Tシャツを売ってたら今日買おうと思ってたんですけど。

 本当ですか。すいません。

 

--「ちなみに、お客様からリクエストなどあるかと思いますが、設置する機種の選定は誰がどのように行っているんでしょうか?」という質問です。

 営業は僕がやってるんですけど、設置も全部やってます。

 

8/23時点でのフロアマップ/公式Webサイトより

 

--じゃあもう北さんの趣味ですね。

 そうですね。趣味というか、ゲームセンターで来たお客さんを、104台しかないんで、これで一番良いバランスっていうのを、それもずっと視察を続けてたんで。

 

--あるかなと思ってたタコスロとかコンドルとかはないんですか?

 あります。

 

--ごめんなさい、じゃあ俺が見てなかったですね(汗)。アステカとワードラが並べて置いてあるとか、「わかってんな」みたいな感じですけど、配置はどうしてるんですか?

 配置も結構ありますね。ワードラとアステカとか好きそうなものは、となりで連れ打ちできるようにはしてるんですけど、一番の問題は、やっぱり2号機とか3号機とかが混在してるんで、基本的にボリューム性能(音量)とかが違うんですよ。

で、5号機はめちゃくちゃうるさいじゃないですか。

その音量の関係で、となりがこれで、それで急遽オープン前の1日前に移動した台とかもあります。やっぱりスーパーバニーとバニーガールで、スーパーバニーを一番手前の半円島の手前にしてたんですけど、後ろが5号機だったんで。

で、スピーカーの後ろだったんで、やっぱりスーパーバニーを大事に扱いたかったんで。なので、背面同士にしたんですけど、それですごいバランスが取れたというか。

 

--そっか。ゲーム性というか機械の作りが違うし、当時の環境とまた違うし。

 違いますね。

 

--その辺は改造ではなんともできないんですか?

 それはできないですね。元々の性能は変えられないですね。

 

--今後、直近で入れ替えとかって考えてますか?

 直近は考えてますけど、結構ジャンルごとに出してるのかな。例えば裏モノが好きだとか。

 

--ガルフはあります?

 ガルフとかももう控えてはいますけど。ビガーとかね。みんなが好きなやつあるじゃないですか。

 

--みんな大好きビガー。チェリーバージョンでしたっけ?

 チェリーバージョンですね。

 

--聞いてる人はこれがわかるのかな。

 わかる人はわかると思いますね。

 

--わかる人はわかるか。

 若い人はわかんないですけど。

 

--若い人はわかんないですね。基本は業界人しか見てないので。

 年のいった業界人の方はわかりますね。

 

 

 

 

--そういえば沖スロとかはあります?

 沖スロはあんまり持ってないんですよ。僕は持ってないんですけど、岡山県ってパチンコ屋さんの沖スロも一際弱い県で。

 

--そうですね。元々ジャグラー天国で沖スロは弱かったですね。

 そうなんですよ。いくら30φが導入されてもみんなあまり打たないっていう。

 

--そうそう。

 30パイの稼働がかなり悪い県なんですよ。

 

--我々はその辺に詳しいですからね。

 そうですね。それもあって「沖スロは」と思ってたんですけど、やっぱり遠方から来る人は、もうハナハナのスイカverとか言ってきますよね。

 

--そうそう。あとはビッグシオとか。

 ビッグシオとかゴッドシオ。

 

--ゴッドシオを打ちたいですね。

 打ちたいとか、あとは裏モノですね。

 

--裏モノって売ってるんですか?

 そういうのは中古市場で拾ってくるしかないですね。結局古い台って、それを販売してるところってあるんですけど、結構しっかり整備されてたりすると高いんですよ。で、やっぱり僕らみたいなコレクターは、ヤフオクとかメルカリとかで買って整備してメンテしてって。だから、そこが真似しようにも絶対に真似できないところで、古いのはもう出てこないんですよ。

 

--だからある意味で博物館みたいなもんですよね。

 そうですね。

 

--でも104台しかないから、増台はできそうでしたけどね。

 増台はやろうと思ったらできますね。ちょっと隣接島を作ったらできますけど。

 

--やっぱり島がないとダメですかね。ポンと置いててもできないですか?

 そうですね。そこは104台で出してますからね。最初の島図とかもちゃんと出してるんで。まあ増える分には、また新しい島図出せば大丈夫ですけど。

 

--これだけお客さんが来てたら、なんとなく売上はわかるじゃないですか。でもアウトというよりは頭数ですから。

 そうなんですよね。「何人来たか」ですね。今は盆なんで、ちょっと客単価もほとんど終日無制限が多いんですけど、平日に戻ったら2時間コースが増えると思うんで、単価が落ちるでしょうから。

 

--ビジネス的にいくとやっぱり売上がないとなかなかできないことなので、なんか案件とか来そうですけどね。YouTubeとかやって。

 そうですね。

 

--僕らの周りも潜在顧客がめちゃめちゃいますよ。みんな知ってるんで。「ガラパゴスに行くよ」って言ったら、みんな「わー」って。で、「PS情報ステーション」っていうフィールズの番組があって、そこで僕が今で3年ぐらい番組をさせてもらってるんですけど。

 見てますよ。「ひゃっけん」

 

--笑 ぜひ出ていただきたいなっていう。

 本当ですか。機会があれば。

 

--撮影チームが来るって言ってるんで、ぜひ。それがうまくいくようであれば業界にとっても、さっき「3割ぐらいかな」とは言ってたんですけど、スロットに触れる機会が多くなれば「パチンコにも行こうかな」って人もいそうですね。

 そうですね。

 

--で、「昔が懐かしいな」って思ってくれるだけで、なんか社会が豊かになっていくなっていう。

 たしかに。

 

--今日もタクシーで来たんですけど宣伝してきました。

 ありがとうございます。

 

--さて続いての質問です。

「店内写真がTwitterでバズッていましたが、お店を開くにあたりこだわったポイント、内装や設備が気になります」と。こだわったポイントというか、あとは業界に携わっていた経験から何かありますか?

 元々のお店が綺麗なお店だったので、「ここをどううまく使っていこうかな」っていうところで。

 

 

--島はそのままですか?

 島はそのままです。追加したのは懐かしい販促物ですけど、島の上に載ってたのわかります?あれをやっぱり4号機のときに多かったんで、あれも今はなかなか扱ってるところがないんですよ。

 

--売ってるところがないでしょ?

 あれを見つけてくるのが大変で。

 

--昔はあれだけあったけど。

 そうそう。今はあんまり使ってないので。そういうのを追加したぐらいで。で、デカいモニターを付けたりとか、あとキャンプスペースにしたりとか。

 

--このあと店内をちょっと撮影させていただいて。キャンプは好きでしたっけ?

 キャンプは好きなメンバーがいて、みんながそれぞれ好きなものを出してきて。

 

--なるほど、たしかに。

 そういうことですね。

 

--ここで景品は取れないんですよね?

 景品は取れないです。

 

--じゃあ物販はできるんですか?

 物販は大丈夫だとは思いますけど。それはやられてるゲームセンターさんがあるんで、ちょっといろいろ聞きながらですね。

 

--だって例えば北海道から来られると何かお土産が欲しいですよね。

 そうですね。だから今ちょっとステッカーは差し上げてるんですけど。

 

--それから本当に物販はぜひ。

 そうですね。そこは考えてますね。2次展開としては。

 

--そうですよね。「業界に携わっていてこれが役立ったな」みたなことはありますか?経験から何かあれば。

 基本的なオープンまでの準備とか、オペレーション関係とかを入念にチェックして、実際にロープレやってとか。あと札とかはびっくりされますよ。うちらは普通にやるんですけど、結構「何号機でAタイプなのか、Bタイプなのか、ACタイプなのか」ってあるじゃないですか。集中期だとACタイプなんですけど、そこに金具を付けてさらにRTだとかARTだとか、そのタイプを付けてるんですけど、ああいうのに結構びっくりしてますね。

 

 

--我々はお手の物というか。

 そうなんですよね。

 

--「全員Illustratorは使えるよね」ぐらいの前提で来ますからね。

 はい。

 

--ずっとやってましたもんね。

 やってましたね。もちろん役立つことしかないですよね。

 

--なるほど。ポップとか販促とか店内装飾とかはやってましたしね。

 そうですね。

 

--全盛期で我々はやってましたので。

 それは非常にそのままいけますよね。

 

--北さんこれで名前を売ってコンサルやったらどうですか?

 いやいや。もう好きなことをやってるんで。ゆっくり打ちたいんです。

 

--こんな全国から反応があるっていうのは、なかなかなくないですか?

 なかなかないですよね。それは嬉しいですよね。

 

--業界に携わっていたときに、稼働1万5千とか2万入れて、近隣の人たちは見に来てましたけど、ここまで取材とかはないですよね?

 それはないですね。

 

--なんか本当に「ガラパゴスに行くよ」って言ったら周りの反応がすごいんで。

 よかったですね。

 

--もし、やりたいっていう地方のオーナーさんとか、地方で独立したいっていう人がいたら、今後はどうなんですか?今はゆっくりしたいと思いますけど、「話ぐらいは聞いてやってもいいぞ」ぐらいの。

 いや、そんな上からじゃないですよ。それはもう。ゲームセンターも普通にはできないんですよね。いろんな人の協力がないと本当にできなかったんで。

 

--そうそう、それYouTubeで言ってた。例えば誰がいましたか?

 例えばJAC INさんっていうところに、機械についてだいぶ協力いただいてますし。

 

株式会社JAC-INさん:
レトロ中古機販売や数多くのレトロゲーセンの開店、維持に携わるっていることで有名。
公式Web:http://www.jac-in.info/

 

 

--機械の仕入れというか。

 いや、機械の仕入れはないです。

 

--仕入れは大丈夫。

 台の購入ですよね。

 

--はい。

 それは僕が揃えてたんで大丈夫でしたけど、いわゆるメンテナンスだったり、古い台・レトロ台って壊れるんですよ。あとは改造に関してもそうですし、専門家のすごいプロの人がいるんで。

 

--JAC INさんの本業は何なんですか?

 本業はレトロ中古機を扱ってる会社で、販売をされてるのもありますけど。そういうものについて日本でNo.1の会社だと僕は思いますね。

 

--JAC INさんは東京の会社ですか?

 埼玉ですね。

 

--あとポイントになったのは何でしょう?

 あとはやっぱり地元の人の繋がりですね。それがないとここの話もなかったですし。

 

--物件というか。

 相当、1年以上はいろいろ探しまくって、でも決まらなかったんですよね。

 

--やっぱりこの辺がいいなっていう感じはありました?

 それは全くなかったです。それはもうオーナーのご縁で。でもやっぱりパチンコホールを貸してもらえないとできないですよね。

 

--あとはスタッフであったり。

 そうですね。スタッフは今アルバイトを採ってるだけですけど。

 

--募集はどうですか?結構来ますか?

 すごい来るんですよ。でもここは学生さんが多いんですよね。だからそれもあると思うんですけど。

 

--なるほど。学生の18歳以上?

 そうですね。

 

--そこは風営法ですからっていう。今後の展望について今はできてないこととか、今後やりたいこととか、あと2号店の出店はどうですか?その辺はどうでしょう?

 出せたらいいんですけど、このゲームセンターは台ありきなんですよ。例えばですけど、この前5号機が外れたじゃないですか。で、5号機の新しいので外れたやつが倉庫に残ってるっていうパチンコ店が多いんですけど、そういうのだけでオープンしてもお客さんは来ないじゃないですか。

 

--そうですよね。

 やっぱりみんな昔のが打ちたいみたいで。

 

--ちょっと昔がいいんでしょうね。

 5号機でも長かったんで「5号機の初期がいい」とか、それらを全部網羅しようとするとすごい大変なんで。

 

 

--2号店の話はどうですか?

 台次第なんですけど、一応僕が保有してる台を。

 

--まだあるんですか?

 全然ありますよ。それを使っても2号店まではいけるかなと。

 

--でも岡山がそういう聖地になったらいいなと。

 そうですね。

 

--東京だとやっぱり「家賃が」って話になりそうですよね。

 そうですね。

 

--一番大きいのは家賃ですか?人件費ですか?

 たぶん用途地域とかあるじゃないですか。ああいうので結構やれないんですよね。1年ぐらい調べていったら「ここもダメなんだ」「ここもダメな場所なんだ」っていうのはありました。

 

--やっぱり1年ぐらいはそういう。

 それの連続でしたね。

 

--今から「じゃあ2号店をやろうぜ」って言ったら、それもあるけど最低半年はかかるなっていう。

 かかるとは思いますけどね。ゲームセンターをやれる土地ってそんなにないっていう問題はありましたね。

 

--ゲームセンターを嫌ってる場所がそもそも調べないとわからないっていう。

 そうですね。それも専門の人に聞かないとわからないですし。

 

--それは行政書士さんとか。

 そうですね。行政書士は絶対ですね。

 

--警察の反応はどうでした?

 まあどうですかね。

 

--だってこんなのは日本で初めてじゃないけど、岡山では初めてですよね。

 そうですね。だからいろいろ「どういう店なの?」っていう疑いみたいなのは。

 

--「まさかお金を賭けるの?」みたいな?

 たぶんそういう疑いもかけられますよね。県によっては、闇スロとかが多い県だったら、たぶん難しいと思います。

 

--ありますからね。

 「君たちもそれでしょ?」みたいに思われたら。

 

 

--なるほど。最後になりますけどパチンコ業界人、今結構ちょっと行き詰ってる部分があるというか、総設置台数は割合強いですけど店舗数が激減で、これからまたスマパチ・スマスロ も出て、「店をたたもうかな」って考えてる人が結構多いわけですよね。とういう人が、全員が全員じゃなくてもいいんですけど、僕は引き出しとして知っててほしいなと思って、それで「たちまち来ますよ」って言ったんですけど、そういう業界人向けのメッセージはありますか?

 非常に難しいですね。「パチンコ店を閉めてゲームセンターがいいですよ」っていうのは言えないんですけど。ちょっと難しいですね。1回考えます。

 

--見てるのは業界人ですから。

 わかりますよ。たしかにさっき高橋さんがおっしゃったように、スリープユーザーがいるんですよ。で、やっぱり4号機を打ってた、大体吉宗・北斗・番長、この辺でやめてる人ってすごい多いじゃないですか。それはなんで気づくかっていうと、夜に居酒屋に行ったりとか飲み屋さんに行ったりしていろいろ話してると、「昔はよく打ったんだよね」って話があるんですよ。で、そういう人がほとんどそこで止まってるんですよ。

そういう人がたぶんゲームセンターに1回来て、いわゆる5号機とか、まあ6号機とかも考えてますけど、そういうのを知りますよね。「なんか今のスロットも面白いじゃないか」っていうことに気づく場所にはなると思うんですよ。

で、見てたらやっぱりその逆もあるんで。今の子たちが4号機に挑戦してちょっと触ってみたいな。で、となりのおじさんが「これってこういうふうに打つんだよ」みたいに教えてるっていう。

 

--あるんだ?

 あります。だからそういう面でいったらその逆もあって、昔の台を打ちに来て懐かしくて、今の機械を知って「今ってスロットこんなのなんだ」「面白そうだ、ちょっと行ってみようかな」っていうのはあると思います。そういう面ではゲームセンターの存在はプラスだとは思いますね。

 

 

--今はコロナで止まってるんですけど、僕は海外の人を取れるなと思ってて。

 来たんですよ。海外の方が1人旅をしてて。それで面白いのが仲良くなってました。YouTuberがちょうどいたんですけど、仲良くなって変なコミュニティができてました。

 

--そういう面白い話を、北さんに動画を大至急作っていただいて。 昔は僕だってIllustratorとPhotoshopと、あとP-WORLDのメールがあったじゃないですか?たぶん今は動画なんですよ。

 動画コンテンツをやるってことですよね。

 

--それやって、「今日は外人が来ました」みたいな。

 面白かったですよ。

 

--なんか裾野を広げるってことですかね?

 そうですね。やっぱりファンがどんどん撤退していってるのが今のパチンコ業界じゃないですか。これを増やしたいって気持ちは、たぶんこのゲームセンターもパチンコ店も同じだと思って、それぐらいやらなくなってる人が多い。だからそこを増やさないとやっぱり業界的にはダメですよね。

 

--そうですよね。やっぱり我々も若いときのほうがパチンコ・パチスロにお金を遣ってたと思うんですけど、やっぱり家庭を持っちゃうと「1万円重いな」みたいな感じがあるけど、でもそこを急に1万円じゃなくても、こういうゲームセンターとかでどんどんやっていって、日本人の社会、全然世界でもいいんですけど、パチンコ打つ・パチスロ打つっていう時間を1分でも増やしてもらって、豊かな人生にしてもらいたいなというのが、ようやく40過ぎてそういう想いが出てきたので。

 本当ですか?

 

--本当に出てきました。素晴らしい取り組みだと思いまして。このあと店内を撮らせていただいて、また最後に挨拶したいと思います。

 わかりました。

 

--北さんでした。ありがとうございました。

 ありがとうございました。

 

 

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