【PMJ番外編 海外パチンコ】ベトナムパチンコの視察に行ってきました その2
2020.12.14 9:52
営業事例海外に行けないので過去の海外コンテンツ再掲。その2です。
懐かしいですね。
2016年9月9日のコンテンツです。
第2弾です。
ベトナム視察に行ってきましたので、その雑感乱文、やや紀行記よりの内容でございます。
なお営業内容やもろもろ詳細は守秘がございます。
雰囲気が伝われば…という事で、肩の力を抜いてご覧いただければと存じます。
以下からご確認くださいませ。
PMJ番外編 ベトナムパチンコに行ってきました
参考 パチンコホールがベトナムに/新潟の三井企画がベトナム進出/全168台が「普通機」
https://p-media.info/news/15915
【ベトナム・カントー】新潟県を中心にチェーン展開している三井企画は7月13日の現地時間午前10時、ベトナム南部最大の都市カントーに、同国初となるパチンコ店の新店「MEKONG GAMES」(168台)をグランドオープンした。同社が現地パートナーと共に設立した新会社「MEKONG GAMES WORLD LLC」が運営母体となる。 (遊技通信より)
【PMJ番外編 海外パチンコ】ベトナムパチンコの視察に行ってきました その1
https://p-media.info/market/16313
カントー地区の風景
各方面から意外な高評価を受けて赤面している。
某船井総研の方に「本業より手間がかかりますよ」と伝えた所、爆笑のスタンプ、つまりは同意と共感を頂いた。
なにかしらアウトプットする「産みの苦しみ」を理解いただいていると思うと心強い。
ビジネスレポートやセミナーレポと言った文章は、ある意味慣れたものなのだが、ルポルタージュな文章はまた違った難しさもあると知った。
しかし、一方で非ビジネス的な「産みの苦しみ」は違うベクトルの「産みの愉しみ」もある。世の中に文章が存在する根源的な意味を知る、そんな気分でもある。
さて。
カントー橋を渡りお目当てのパチンコホールにたどり着く。前回はそう書いた。
とはいえ、中々お目当ての「肝心」は始まらない。カントーという土地は旅の一団を焦らすのだ。つまりはお店が見つからないのだ。ぐるぐる、ぐるぐる、カントーの街中を回るのだが、一向に店舗につかない。
しかしこれには訳がある。実は事前の住所からグーグルマップに入力、手元のスマホでは分かっていたのだが、ドライバー氏が基本「そんなん聞かんもんね」「日本語知らんもんね」スタイルで運転しているのだ。
これには参った。
「ここ右ですよ」
「このまま真っ直ぐですよ」
と、勿論タン女史を通じて伝えてはいるのだが、一向にラチがあかないのだ。
しかし、これは後々知るのだがベトナムスタイルというもので、ベトナムではとにかく「人に聞く」のが基本なのだ。
勿論カーナビも付いているのだが、そういった問題ではない。
ちょっと進んで「人に聞く」ちょっと進んで「人に聞く」これの繰り返しである。
とにかく「聞く」のがベトナムスタイルだ。一箇所の目的地で平均4〜5回は聞くだろうか。このスタイルは徹底されていた。
最初はややイライラしていたものの、最終日にはすっかり慣れる。
むしろガジェットに頼り切りの自分に「?」マークすら付いてしまう。確かにiPhoneがあれば問題なしだ。何処の国でも基本的にスマホがあれば事足りる。例えば動物園に行こうとする。するとGoogle先生は最寄りの駅を教えてくれる。時刻表も教えてくれる。値段までもがスマホに表示される。旅の英会話の常套句「◎◎までの行き方を教えて下さい」「切符の値段はいくらですか」の出番すら無い。
このベトナムスタイルは、旅の間、見事に徹底されていた。
ようやく見つけた店舗
ベトナムスタイルを経てようやく店舗に着いた。
カントー市街を2周した後辿り着いたので、街の雰囲気がつかめたほどだ。
メコンゲームス。川沿いに建つこのベトナムパチンコホールはオレンジ寄りのピンク色が目立つ建物だ。建物から少し歩けばメコン川の支流があり、街中から一本外れたいわゆるリバーサイドに立地する。
まるで川沿いにニョキっと生える柑橘のような趣きがある。
日本産まれのこの柑橘。果たしてベトナムで果実を実らせるのか。
敷地にヒュンダイを滑りこませ、気怠そうに立つガードマンと「駐車場はどっちだ」「駐車場はこっちだ」というやり取りを経て、店舗の横でサイドブレーキを引いたのは正午過ぎだった。
ベトナムはバイクの国。現地の従業員、お客さんは皆バイクを停めているので乗用車は我々だけであった。
タン女史に同行してもらうことにした。
全台愛喜、全台普通機という「異色」のパチンコホールではあるが、ベトナム人の「初めてのパチンコ体験」を見たくなってしまったのだ。当然感想も聞きたい。事前に紹介してもらった現地の責任者U氏は日本人。なので通訳は必要ないのだが、ベトナム人初めてのパチンコを体験してもらうというシチュエーションはそうそう無いだろう。
果たして!マークなのか、?マークなのか、どんな感嘆符がタン女史に付くのだろう。
すっかり日常化してしまった業界人の私の眼に、初めてのパチンコ体験*ベトナム人という風景は、何か刺さるものはあるのだろうか。ドライバー氏には待機してもらい、タン女史を交えた三人でメコンゲームスのドアを開ける。
お店のドア横 看板だろうか
グッとドアを開けると、手前にテーブルゲームが見えた。
その奥に見慣れた「島」「パチンコ」「椅子」が広がっている。
ベトナムではあるが、懐かしのいわゆるパチンコホール風景だ。
メコンゲームスは全台愛喜社のパチンコ、コスモアタック(正しくはコスモアタックのオリジナル機種)を導入しているので当然ながらパチンコ台は全て同一色。全てオレンジ色だ。
日本のパチンコホールでは全台同機種というケースは無いので一瞬違和感は感じるものの、店内に居る限りベトナムに来ているという感触は少ない。
ちなみにオリジナル機であることに加えで「玉を循環させる」仕組みを採用しているのでセーフ玉や島の設備は無い。
つまり、ドル箱にパチンコ玉が積まれるというお馴染みの風景はありえないのだ。全てはポイントで管理され、台横のデジタルで確認できる仕組みになっている。
何発かのパチンコ玉がケースの付いた上皿にあり、それが発射され、釘に絡んで、跳ねて、最終的に落ち、また上皿に戻ってくるという仕組みだ。なのでドル箱は無い。それからデジパチではなく普通機なのでいわゆる「データランプ」も存在しない。
至ってシンプルな、ベトナムスタイルのパチンコホールがそこにあった。