ミニコラム 最近地方のホールさんに提案している営業についてとアレコレ雑文と
2015.07.22 16:21
遊技台・検定情報某ホール様にお呼ばれして参りました。
北海道から沖縄まですべての都道府県で仕事もさせて頂き、
現在も全国各地のパチンコホールをほとんど毎日視察していますので
いわゆる「生の感覚」「営業の事例」には事欠かない身。
かっこ良く言えばノマドワーカーですが、実情はドサ回り旅芸人であります(笑)
お声がかかるのは大手様〜単店ホール様まで様々ですが
最近のグランドオープンや実際の営業の傾向をクローズ方式でお話させて頂いております。
※オープンセミナーだと、実際の店舗事例を出すのは限界がありますね 笑
で、最近毎回お話するのですが。
*番店戦略という考え方も破綻しつつあるなという感覚について。
知り合いに某コンビニエンスストアのお偉いさんがいるのですが
「高橋くん、もうセブン-イレブンはシェア数とかは見ていないよ」
という発言は数年前に聞かされていました。
その時は、いやいや、言っていることは分かるけど
流石に言いすぎでしょ、という感想でしたが、今ならパチンコ業界でも分かります。
シュリンクし続けている(特に4円Pなどは顕著)マーケットで
シェア数を意識していても、もう意味がない状況です。
(そして日本という国の未来は人口動態を見れば、遅かれ早かれこの問題に行き着きます)
その会社が「扱っている指数を見ればすべてが分かる」とよく言いますが
となると、マーケット数・シェア数・それに準じる*番店という位置づけ【だけ】では
今後いろいろ難しくなってくる可能性があるのかもしれません。
てな事を踏まえて、現在、地方の人口が少ないホールさんに提案しているのは
「HUB型パチンコホール」「パブリックハウス型パチンコホール」です。
自転車を安価でレンタルして活性化を図る行政の取り組みや
健康測定のデータベースを店舗で展開、定期的に通うニーズを刺激する取り組みや
(これは近いものを行っているホールさんがありますね)
地元の祭りや、イベントや、地図などインフォメーション化の取り組みなど
具体的な営業や成功例を抽出して、お話しているのですが、
パチンコホールを起点にしたHUBをイメージしてもらうと分かりやすいでしょうか。
※逆に都心の店舗様には、全く違う提案になってしまいます。
いずれにせよ、これまで以上にコンセプトが求められる時代です。
のっぺりとした「素晴らしい店舗」では、中々差別化が難しくなっていますね。
素晴らしい外観も、かっこいいデザインも、新台の充実も、
それなりの接客も、サービスも、現在のパチンコホールでは
【普遍化してしまった】状態です。
昔の「店員がパンチパーマ時代」であれば別なのでしょうが…。
しかしこれは特段「非常事態!」という状況ではなく
商品サービスのコモディティ化という中では「極めてベーシック」な推移です。
▼商品を造ることが正義の時代(例:フォード)
↓
▼クオリティが正義の時代(例:技術で台頭した日本車)
↓
▼様々な利便性や工夫の時代(例:カーシェアやグーグルカーなど)
↓
▼コモディティ化
確かに「ホールの出店が正義の時代」はありました。
「店舗のクオリティUPが正義の時代」は今に当たるでしょうか。
その時代、その時代で求められる「努力のベクトル」は違います。
教科書通りと言えば教科書通りなのですが、我々は非常にエキサイティングな時代に生きていますね。