【遊技産業未来研究所の島田氏よりコラム寄稿】夏商戦に向けての機種ラインナップ考察+スマスロ高単価機種ばかりで大丈夫か?」

2024.05.16 16:42

営業動向

今回のコンテンツはコラム寄稿について。

いつもお世話になっております、「遊技産業未来研究所の島田さん」からのレポートになります。

「夏商戦に向けての機種ラインナップ考察」   

「スマスロ高単価機種ばかりで大丈夫か?」

というお題ですね。

以下からご確認くださいませ。

 

 

 

 

閑散期の中心客層は例年であればスロット遊技層

コロナ5類移行後初となる大型連休となった2024年ゴールデンウィーク。

天候に恵まれ、全国各地の行楽地に出向いた人達も多くなった。

連休期間中はぱちんこ店への来店ではなく、外出を選んだ層も多く、5/1~5/10までの平均稼働率を見ると昨年比97.7%程度となった。

ゴールデンウィーク期間が終了し、これから夏の盆商戦期間までは比較的客数の落ち着くタイミングとなる。

この時期は季節的な要因に左右されにくい可処分所得の高い層が来店客の中心となる傾向が強く、例年であればスロット客がこの時期の中心客層となる。

 

 

スロットファンがぱちんこLT機を遊技

しかしながら今年の傾向はやや異なることが予想される。

それは、3月以降のスロット客数増加傾向にストップがかかったからである。

 

2022年7月の6.5号機登場、同年年末のスマスロ登場で客数復活傾向となったスロット。

翌年初頭の北斗の拳の登場よりその客数は確固たるものとなっていった。以降順調に増加傾向を続けたスロット客数増だが、一旦ストップがかかった。

このタイミングはぱちんこLT機の登場と合致する。

登場前はさほど注目もされていなかったLT機だが、市場投入後はそのスペックを理解する層を中心に人気となっている。

LT機は登場当初こそライトミドル帯が人気となったが、その初当りの軽さとLT機ゆえの一撃性を備えたスペックゆえに甘デジの確率帯が人気となっていく。

P北斗の拳 強敵 LT、P大工の源さん超韋駄天2極源LighTが現在のLT機人気の中心となっており、店舗においては開店時より満席となるところも多く見かけける。

開店時よりそこに座るのは通常であればスロットを遊技していそうな層であることがほとんどの店舗で見られる状況なのである。これまでスロットを中心に遊技していた層がパチンコを遊技している。

スロットを中心に遊技していた層がぱちんこを遊技していても、全体の客数が増加していないことにも注意が必要。

スロットメイン層が流入したからといってもぱちんこ客数の減少傾向はまだ止まっていない。

大きな要因は4円ぱちんこ客の減少傾向が止まらないことだが、これは4円ぱちんこの高利益体質にあることは間違いない。

スロットメインであるがゆえに4円ぱちんこからの収益が必要であり、新機種購入を優先するゆえに高利益体質となっている。

店舗運営にとっては致し方ない考えかもしれないが、スロットメインで遊技していた層が好むLT機でも運用は厳しく、粗利重視の運用がなされている。

人気となっている甘デジ確率帯のP北斗の拳 強敵 LT、P大工の源さん超韋駄天2極源LighT共にヘソ賞球は1個であり、ベースは低く玉減りは早い。

スロットメイン層は情報量も多く、店舗運用の優劣も理解が早い。

厳しい運用が続くとその層も消える。

よって今年の盆商戦までの期間はその客層を維持できれば客数維持が可能だが、そうでない場合の客数減少は大きくなりそうだ。

 

 

スロットファンも気軽に遊べる状況ではない

2022年暮れ以降、スマスロは50機種以上が市場に登場しているが、現在でも人気となっている機種は一撃性能にも長け、売上もあがる高単価機である。

4月に登場し現在の人気の中心である番長4こそコイン単価3円前半で推移し、店舗も競合環境ゆえに甘く運用し比較的遊べる環境になってはいるが、Lパチスロ革命機ヴァルブレイヴ、Lパチスロからくりサーカス、Lチバリヨ2といった機種のコイン単価は4円を超える。

スペックに魅力があるスマスロだが、いくら可処分所得の高い層で、遊技に金銭をかけられる可能性が高いといっても、さすがにいつでも気軽に打てるという環境ではなくなってきているのは明らかである。

 

 

高単価スマスロ導入だけではスロットユーザーは戻らない

スマスロ高単価機種を遊技していた層が、同じ機種の遊技を続けた結果、飽きゆえにぱちんこLT機に主戦場を移していると考え、6月以降に登場する新機種を品揃えして、そこに戻そうとする考えもある。

しかしながら思い出さなくてはいけないこともある。

2023年の暮れ、年末年始の繁忙期商戦を見込んで、ぱちんこ大型版権機種とともにスマスロ高単価の導入を望んだ。

そこで導入した機種がLエヴァンゲリオン~未来への創造~、L大工の源さん 超夢源、といった機種である。コイン単価は前者は4.5円程度、後者は4円前後で推移した。

このような状況のなかでヒットとなった機種はスマスロモンキーターンV。

人気コンテンツということもあるがコイン単価2円後半といった遊びやすさも人気となった大きな要因といえるだろう。

盆商戦にて収益を得たい考えはよく理解ができる。

しかしながらプレイヤーの財布の中身は無尽蔵にあるわけではない。

ぱちんこ、スロットを遊技するための資金にも限界はある。

店舗の収益が必要だからといって、そこを一気に取りに行き、プレイヤーを枯渇させたところで未来は暗い。

市場に存在する売上を考慮して機種構成を考え、購入し設置する機種もプレイヤーの嗜好とともに考えていかなければならないといえる。

 

 

表:6・7月登場予定スマスロ一覧(スマスロのみ、販売予定台数5,000台以上のみ掲載)

 

 

 

 

スロット低単価遊技層にバリエーションを

高単価機に耐えられなくなった層の受け入れのために、低単価部門も用意することは必要ではあるが、現状店舗が考える低単価機種の中心はジャグラーシリーズだけといっても過言ではない。

低単価を打ちたいのであれば、ジャグラーを・・という考えの店舗が多いが、高単価機種の稼働が下がった中で、ジャグラー稼働が上がっているわけではない。

店舗の中において、遊べる部門というものを1円ぱちんこ、5円スロットといったような低貸し部門に委ねる店舗も多い。

しかしながら4円ぱちんこ、20円スロットといった高貸し部門内にて遊べる部門を作ることが客数を維持する上でも重要である。

ジャグラーシリーズだけを用意しておいてスロットファンは満足をするわけではない。

やはりその部門においても品揃えは必要。

遊べる部門を1円ぱちんこだけの状況として、4円客数、高単価客数が減少してしまったぱちんこと同じ状況をスロットで作るわけにはいかないのだ。

 

まとめ「20円スロット部門の中でも遊べる遊技環境作成が必要」

 

 

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