パチンコホールの健康保険【全文書き起こし】会社にも従業員にもメリット「エンタメ健保」の概要
2022.09.09 10:18
コラムパチンコ業界でユニークな取り組みをされている企業や団体にインタビューしていくシリーズ
今回はパチンコ業界はもちろん、エンタメ業界初の「健康保険」が設立されたということで、一般社団法人アミューズメント産業雇用環境協会さんにお話を伺ってきました。
動画にもさせていただいておりますので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。
遊技業・ゲーム業・カラオケ業・ボウリング業・複合カフェ業・その他の業に関連する各種事業を対象とした対象としたエンターテイメント健康保険組合を設立。
公式Web:https://aeea.or.jp/
【問い合わせ先】
一般社団法人アミューズメント産業雇用環境協会 事務局宛
Mail: jimukyoku@aeea.or.jp
TEL: 03-6820-0895
問い合わせフォーム https://bit.ly/3TLcOu8
健康保険料削減シミュレーションも可能ですので、お気軽にご連絡ください。
エンタメ健保とは??
--P-MEDIA JAPANの高橋和輝です。今回は一般社団法人アミューズメント産業雇用環境協会の菊池理事をゲストにお招きして、パチンコ業界で働く方のための健康保険っていうのは初めて聞く取り組みをされているということで、ちょっと今回お話をお伺いに馳せ参じました。いろいろお話を聞いたりとか、サービスの概要だったりとかいろいろあると思うんですけど、ぜひよろしくお願いいたします。
一般社団法人アミューズメント産業雇用環境協会 菊池理事(以下敬称略) よろしくお願いします。
--早速なんですけど、まずは具体的にどんなお話というか、どういう取り組みなのかっていうのを教えていただけますか?
菊池 これまで国のやっている全国健康保険協会という、いわゆる「協会けんぽ」と言われるところに、通常法人が設立したあとには、強制的に加入するといような形になっております。協会けんぽに代わる健康保険組合というものを、今回我々が設立させていただきました。健康保険組合に関しましては「単一」と言われる法人様で設立する組合と、あとは業界で作る総合保険組合というのがありまして、で、業界で作る総合健康保険に関しましては、業界で1つしか作れないというところもございまして、今回エンターテイメント業界というところで、初めて業界で健康保険組合を設立させていただいたというのが、昨年2021年の6月から運営を開始させていただいてるっていう形です。
--この「業界で1つの組合しか作ることできません」っていうのは国が決めてるんですか?
菊池 国が決めてるところです。
--そうなんですね。
菊池 それぞれ飲食業界の健康保険組合であったりとか、ホテル業界の健康保険組合であったりとか、その中の1つとして、エンターテイメント業界っていうところを今回設立したというところになります。
飲食業界…全国外食産業ジェフ健康保険組合
ホテル業界…観光産業健康保険組合
--逆に今までエンタメ業界の健康保険組合はなかったんですか?
菊池 そうですね。
--エンターテイメントということは、もちろん今回はパチンコホール向けの話ですからパチンコホール企業とか、それ以外にもあったりするんですか?
菊池 そうですね。業種としましては、エンターテイメント業界っていうところから、ちょっと枠を広く取らせていただいていて、その他アミューズメント業界以外で申し上げますと、ゲームセンターだったりとか、あとはゲームの開発の法人様であったりとか、あとはアニメの制作であったりとか、あとは芸能系のタレント事務所様であるとか。
--それも確かにエンタメ業界ですね。
菊池 あとはレジャー施設と言われるような遊園地・水族館、そういったところも対象になっていただいています。
--なるほど。ゲームセンターの運営とかをやってるホール企業とかありますしね。このエンタメ業界で働く方向けに特化した保険組合はいつできたんですか?
菊池 2021年、昨年の6月1日から運営させていただいております。
--僕もマルハンさんとかダイナムさんとかに結構友達いるんですけど、あそこは違いますよね?
菊池 大手の法人様ですと、単一・自社で健康保険組合を作られているケースとか、あとは事業の中で、別の事業をやられている場合に関しては、他の健保さんに入れる可能性もあります ので、そういったケースも中にはこれまであったと思います。
--なるほど。でも基本的には、いわゆるマルハン・ダイナムっていうのは超大手になりますけど、そこ以外のパチンコホール企業さんっていうのは、基本的にこういうところに入ることができると?
菊池 対象になります。
エンタメ健保の加入メリット
--協会けんぽからこのエンターテイメントの健康保険組合に変えることで、どういうメリットがありますか?
菊池 大きく変わるところでいうと、まず保険証が変わります。今まで協会けんぽの保険証だったものが、加入いただくエンタメ健保の保険証になります。そこが大きく実感する部分かなというところもあると思います。もう1つは、健康保険組合が変わることで保険料率が変わるというところになりますね。全国で保険料率っていうところは都道府県によって変わってくるんですけれども、そこを下回るエリアに関しましては、法人様の社会保険料の部分の健康保険料の部分が削減できる可能性があります。
--健康保険の保険料率というものがあるわけですね。
菊池 そうですね。
--それが何%というのが各都道府県ごとに決まっていて、それは企業が全額負担しているということですか?
菊池 企業と従業員様が半々ずつ負担する決まりです。
--半々で負担をしていると。だから都道府県によって差はあるけども、保険料率が低くなるから企業としてはもちろん安くなると、負担が減る。で、従業員的には?
菊池 従業員様に関しましては、給与の手取り額が増額するという形です。
--そういうことですよね。今まで差っ引かれていた部分があるから、実質的な賃上げじゃないけれども、手残りが多くなるという。
菊池 はい。通常は給料を上げてしまうと、その他の所得税が上がったりしますので、そこは上がらずに健康保険料が削減されることで手取りが増えるという形になります。
--これは都道府県によって削減額が異なるとかがあるんですけど、これ言える範囲で「どこがめちゃめちゃ下がるよ」とか、「ここはあまり下がらないよ」とか、どういう感じなんですか?
菊池 大枠で申し上げますと、やはり西日本が結構下がる確率が高いです。で、日本で今一番保険料率が高いところは佐賀県なんですけれども、そこがやはり一番下がります。
--佐賀県に本社がある企業?
菊池 社会保険を登録している場所って言ったらいいですね。なので例えばですけれども、営業所が他の都道府県にあって、そこの営業所がそちらの都道府県で加入されているケースも中にはあります。
--なるほど。
菊池 基本的には本社で一括っていうケースが多いので。
--やっぱりそうなんですよね。九州の佐賀県に出店しているホールさんって結構ありますけども、やっぱり九州全域に出店している法人さんもありますね。
菊池 そうですね。
--その場合は、やっぱり「基本的には登録しているところになりますよ」というところですね。調べて把握する必要はありますよね。
菊池 そうです。
--これを観ていらっしゃる方って、基本的にパチンコホールの運営の方とか経営している方とかなんですけれども、やっぱり知っておきたいですよね。
「あ、こういうものがあるんだ」って、なかなか今までやってこなかった取り組みなので、じゃあ自分の都道府県の保険料率が高いのか低いのか、これを入れることによって、やる・やらないは置いといても、やっぱり把握しておくことって僕はすごく大事だと思うので、ぜひぜひというところですね。具体的な削減額ってどうですか?
菊池 例えば大阪で架空のA社っていう法人様があったとします。そのA社様の平均年収が420万円、被保険者が100名だったとした場合に関しましては、大阪の健康保険料率っていうところが10.22%、エンタメ健保の保険料率っていうところが9.64%って形になっているんですけれども、それは計算すると概算にはなってしまうんですけれども、だいたい法人様の年間削減額っていうところが約100万円、従業員様は年間約11,000円ほど手取り額が上がるっていうような形の概算にはなります。こちらは概算のため、かつ介護保険料っていうところを含めていない計算になるので、法人様によってとか、都道府県とか、法人様の実態によって多少前後するっていうのはあるんですけれども。
--「切り替えるだけで年間100万円落ちますよ」っていうことですよね。かつ、「従業員の手取りも増えますよ」っていうことですよね。もちろん他にメリットがきっとあるんだと思いますけども、まずは今、企業の負担が減るとか、従業員の手取りが増えるとかっていう目線でフォーカスすると、100万円って僕はとてもデカいと感じます。
昔の「100万円?いい、いい」みたいなときだったら、「いいよ、めんどくさい」みたいなホールもいたかもしれないですけど、今100万円ダウンできるってまあないですし、このあとそんな話もしようと思うんですけど、今はもうめちゃめちゃエネルギー高とか、半導体の値上げで機械も高くなってますし、企業ってそういうところで、落とせるところから落としていくしかないなという、僕は認識なんです。
「じゃあ絶対やったほうがいいよね」ってぐらいの感覚に僕は聞こえます。じゃあ例えば「どのぐらい削減するのかな?」とか、「うちは何々県なんだけど、どうなのかな?」っていうのは、なんか問い合わせすれば全然。
菊池 そうですね。お問い合わせいただければ詳細なシミュレーションをさせていただきます。
--お問い合わせ先は下記に書いておきますので、ぜひ見てください。他のメリットもあるわけですよね?その辺もご説明をお願いいたします。
菊池 保険料率以外の部分でお伝えするところで申し上げますと、保健事業と言われるものがございまして、保健事業って何なのかって言われると、いわゆる未病だったりとか予防医療、健康増進に当たるところが保健事業って言われる部分になるんですけれども、その保健事業の部分で健康診断、これまで法人様に所属されていたら基本的には受けている部分になると思うんですけれども、「健康増進のために健康診断を受けてくださいね」というところで、健康診断の補助を出させていただいています。あとは心身のリフレッシュというところで、レジャー施設の割引でご使用になられたりとか、あとは旅行とかも割引でご使用になられたりとか。
【問い合わせ先】
一般社団法人アミューズメント産業雇用環境協会 事務局宛
Mail: jimukyoku@aeea.or.jp
TEL: 03-6820-0895
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健康保険料削減シミュレーションも可能ですので、お気軽にご連絡ください。
--何か具体的に「ここが得するんですよ」みたいなのってありますか?
菊池 まあ割り引いた形でいろんなサービスを導入させていただいているっていうところで、各種スポーツ施設も含めてですけど。
--今、実は手元に資料をいただいてるんですけど、この「ベネフィット・ステーション」ってやつですか?
菊池 そうですね。
--映画とかカラオケとかが、すごいですね。500円引きとか。あとはヒルトン東京で6,898円のやつが4,500円になるとか、全然行く気になるし、家庭を持っている方なんかは。
菊池 そうですね。ご家族で。
--全然行けるし、こういうのはとてもいいなというふうに思いますね。で、いろいろあるんですね。スポーツとかリラクゼーションとか。
菊池 そうですね。
--なるほど。語学の資格とか、あとは育児とか介護とか、そういうような特典が付いてくるということで、そういう資料というのは問い合わせたら来ますよというぐらいの。「詳しいことは問い合わせてください」みたいな感じですかね。
菊池 はい、よろしくお願いいたします。
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エンタメ健保にデメリットは?
--ちょっと意地悪かもしれないんですけど、デメリットはないですか?
菊池 デメリットで申し上げますと、エンタメ健保自体の事務所がまず東京にあるっていうところがあるので、これまで各都道府県の年金事務所様とか、協会けんぽの問い合わせって年金事務所の一括だったと思うんですけれども、物理的な距離がちょっと発生してしまうっていうところが1つのデメリットかなと思います。すぐに、その場に行って質問っていうのが難しいっていうのが、物理的な距離としてあるというところと、あとは保険証とかを発行して発送させていただくときに、物理的な距離のタイムロスではないですけれども、そういったところが発生する可能性はあると思います。
--そうか。まあ単純にそういう業務が煩雑になるというか、アナログな距離感でそういうところに手がかかるかもしれないというところですか。
菊池 あともう1つお伝えすると、協会けんぽ様に関しては、年金事務所様が一括で資格の喪失、要は社会保険の適用者に保険証の発行とかを一括でできたと思うんですけれども、健康保険の部分に切り出されるイメージになるので、手続き上同じ情報の書類を2カ所にご提出いただく必要があるみたいなところは。
--だから一緒ですね。煩雑になるというか、作業がどうしても増えてしまうというところですね。デメリットはそういうのがあるけども、メリットとして今まで言ったようなことが付いてきますよというところで。
菊池 はい。
--なるほど。正直に話していただいてありがとうございます!
菊池 そういったことを改善するために、電子申請の導入であったりとか、そういったところは随時進めたいと考えております。
エンタメ健保に加入したい場合の流れ
--2021年の6月にスタートされて、パチンコホールとかエンターテイメント業界、まあパチンコホールで健康保険組合にすでに加入されてるホールさんも結構いらっしゃるんですか?
菊池 そうですね。結構お引き合いいただいておりまして、現在も数多くの法人様にお申し込みとお問い合わせをいただいております。
--どのぐらいになるんですか?
菊池 設立から今日現在までで、だいたい新規の法人様で30社様ほど今加入いただいていて。
--すごいですね。
菊池 お申し込みも現在で10社ぐらいいただいていて、これからも順次ご検討いただいてるお客様もいらっしゃいます。
--そうなんですね。パチンコホールだけでじゃあ30+10ぐらいが。
菊池 そうですね。
--結構ありますよね?
菊池 そうですね。
--「各都道府県に1つありますよ」ぐらいの。もちろん地域によって偏ったりっていうのはあると思いますけど。従業員も喜んでくれて、会社の負担も減って、そういう福利厚生のプラスアルファが付くんだったら、「やるよね」という感覚なんですよね。
菊池 そうですね。
--本当にそういうのをどんどんパチンコ業界もアップデートしていかないと。やっぱり従業員には活躍してもらわなきゃいけないし、良い人生を送ってもらわないといけないしっていうのは、やっぱり経営者ならみんな考えることなんで、パチンコホール業界以外は何社ぐらい集まっているんですか?
菊池 今現在で割合でお伝えすると、6.5から7割がアミューズメント業界の法人様で、残りの3.5とか3割ぐらいがエンタメ系の業種で、それこそゲームセンターとか芸能系とか。
--なるほど。じゃあ全部合わせると100社いぐらいですか?
菊池 100はいかないですね。設立から今現在で、加入されてる法人様がだいたい80ぐらいございます。で、設立時から考えますと、新規でご加入いただいてる法人様がだいたい30社ぐらいが今の現状になります。これから毎月お申し込みいただいておりまして、年内に合計約90から100社ぐらいの法人様にご加入いただける見込みになっております。
--結局実績って大事だと僕は思うんですよ。やっぱり「現在30社~40社ホールが加入していますと。また、その他のエンタメ業界の会社など含めて合計で80社加入しています」というのは信頼の裏返しなんじゃないのかなと思いますので。今はパチンコホールのお話をさせていただきました。
あと、パチンコ関連企業ってあるわけじゃないですか。例えば機械を売っている販社さんとか、それから広告代理店の方とかいろいろあるんですけど、そういった企業はどうなんですか?
菊池 対象の業種となるかならないかっていうところの最終のジャッジっていうところが、国側になってしまうっていうところが正直あるんですけれども、基本的には、アミューズメント関連事業っていうところに関しましては、対象とさせていただいてるっていうところになります。
--じゃあここまでくると、僕としては全然下記から資料請求とかしてほしいなと思っているんですが、具体的に「じゃあちょっと健康保険組合に入りたいな」とか、「ちょっと前向きに話をしたいな」っていったときは、どういうフローになるんですか?
菊池 まずご連絡いただいてから、我々のほうでより詳細なお話をさせて、ご説明させていただきます。そのあとに必要な情報をご提出いただくフォーマットをお渡しさせていただくので、そちらをご提出いただくという流れになります。そちらをご提出いただいてから、中身を確認させていただきまして、対象となるのかどうかも含めてご回答させていただきます。
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健康保険料削減シミュレーションも可能ですので、お気軽にご連絡ください。
--そうですね。「ちゃんと精査をして」というところですよね。もちろん全員が全員一律で下がるわけでもないでしょうし、その下がる幅も都道府県によって違いがあるでしょうし、そこを精査するっていうことですね。
菊池 そうですね。
--じゃあ「下がりましたね」と、「年間このぐらい下がりますね」「じゃあやりましょう」ってなったら、それはいつから反映されるんですか?
菊池 基本、データをいただいて、そのあとで認可をさせていただくんですけれども、概ね全ての書類をご提出していただいてから、3ヶ月ぐらいかかってしまいます。その理由としましては、既存の協会けんぽ様からのデータの引き継ぎだったりとか、あとはご連絡の部分とか、そういったところの手続き上の問題で3ヶ月ぐらいはかかってしまいます。
--明日すぐってわけにはいきませんからね。今だとイメージ的に今年仕込んで来年早々ぐらいとか。
菊池 そうですね。今仮にお申し込みいただいて、8月中に全部の書類をいただけてご加入という形になるのであれば、おそらく早ければ12月というところにはなると思います。
--全然早いな。従業員のためになることって絶対やったほうが、僕はいいと思っていて、福利厚生って、やっぱり社員に健康で活躍してもらわないと本当に駄目で、活躍されてる企業の経営者さんと結構僕もお会いさせていただくんですけど、昨日もちょうど8月に上場した会社の社長さんと会ったんですけど、やっぱりそういうことは非常に気にされてます。
やっぱりそういうふうに社員に活躍して、健康でいてもらって仕事に打ち込んでいって、良い人生を送ってもらわないと、結局会社自体が回っていかないので、こういう取り組みをパチンコホール対象でやっていただくっていう話を聞いて、これを世に出す義務が僕にはあるなと思って、今回ちょっと来ていただいたんですけども。結構いろんな動画でも言ってますけども、法人負担はこれからも増えるでしょうし、今後の流れというか、「保険とかはこうなっていきますよね」とか、そんなお話を最後にしていただければ。
菊池 今年の10月から健康保険と厚生年金の「適用拡大」と言われるものが行われます。で、一定の条件を満たす方というところが被保険者となって、その対象法人となる基準というのも変更されるということです。
--適用拡大というのは?
菊池 いわゆる社会保険に加入をする方の対象の基準が下がって、より多くの人が対象になっていくみたいなイメージなんですよ。これまで500人以上の従業員がいらっしゃる法人様が対象だったところが、100名を超える法人様が対象になります。
--結構対象になりますよね。
菊池 結構対象の枠が広がるっていうところで。また短時間労働の方とかもいらっしゃると思うんですけれども、そちらの方の通常の雇用期間が1年以上見込まれていたら対象となるみたいな適用の要件があるんですけれども、そちらが2ヶ月というところに短縮されるというところで。
--だから「適用が拡大されますよ」っていうことですね。となると、どうなっていくんですか?
菊池 いわゆる適用が拡大されて被保険者が増えると、従業員様から納付いただく健康保険料も増えていくっていう形になります。
--そういうことですよね。変な話ですけども、会社が払う保険料っていうのはボリュームが大きくなる。
菊池 ボリュームが大きくなります。
--だからお金はもっと納めなきゃいけなくなると。保険料というのは、今後どうなっていくんですか?未来のことなのでわからないと思いますけど。
菊池 やっぱり少子高齢化っていうところもあるので、そういったところから保険料自体、医療費も含めてなんですけれども、今後は年々上がっていくっていうふうになっております。
--じゃあますますこういうような見直しと言ったら変ですけども、アンテナを高く張っていただいて、いろんな情報を集めていただかないとですね。
菊池 そうですね。
--当然そうですよね。もう電気代とかも本当にすごいじゃないですか。あと家賃とかも「パチンコホール価格」みたいな状況でもないわけで。でも例えば今回のA社の話のように「年間で100万円ダウンします」って言ったら、単純に「家賃が100万円年間で落ちますよ」とか、「電気代が100万円年間で100万円落ちますよ」とか、「機械代が100万円年間で落ちますよ」って言ったら、我々はたぶんすぐにゴーサインを出しますよね。「いやいや、すぐやって」っていう話になるんですけど、確かにこの健康保険っていう目線が今までなかったなと思います。
本当に良い貴重なお話というか、役に立つお話というか、本当にしていただいたなという感想です。日本全国対象ということでよろしいですね?
菊池 そうですね。
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Mail: jimukyoku@aeea.or.jp
TEL: 03-6820-0895
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健康保険料削減シミュレーションも可能ですので、お気軽にご連絡ください。
--離島とかも大丈夫ですよね?
菊池 大丈夫です(笑)
--ということで、今回は一般社団法人のアミューズメント産業雇用環境協会の菊池理事にちょっとおいでいただきました。本当にすごくためになる話というか、僕の知らないことばっかりの話だったので大変勉強になりました。
僕のミッションとしてはプラットフォームでパチンコホール業界のためになることを発信していこうというテーマでやっていますので、皆さんのホール営業の一助になればなというところで、菊池理事にお話を伺いました。今回はどうもありがとうございました。
菊池 ありがとうございました。