【全文書き起こし】パチンコ業界でも話題!長年PB機に携わってきたマルホンの担当者さんにお話を伺いました
2022.05.30 9:51
コラム
パチンコ業界でユニークな取り組みをされている企業にインタビューしていくシリーズ
今回はアイドル店員初のオリジナルパチンコ機『Pぐっも〜ねん』が導入されるなど、パチンコ業界でも続々と発売され認知が高まっているPB機を長年手掛けてきたマルホン工業株式会社の開発部門の高田さんにPB機のアレコレを伺ってきました。
マルホン工業株式会社 開発ストラテジー室
室長 高田完人さん
アイドル店員初のPB機がアウト4万発超えで話題に
--P-MEDIA JAPANの高橋和輝でございます。今回は上野にやってまいりまして、マルホンさんの東京支店にお邪魔させていただいております。本日はよろしくお願いします。
マルホン工業株式会社 開発ストラテジー室 高田室長 (以下、敬称略) よろしくお願いします。
--今回、なんでマルホンさんにお邪魔したかって言うと、ちょっとニュースになったんで皆さんご存知だと思いますけど、これ(下記画像)ですね。
高田 はい。
--「全国初、アイドル店員をモチーフとしたパチンコ機が登場」と。江戸川区のサンパレスさんですね、有名な。こちらで活躍されてるゆうなちゃんっていうので、これ「Pぐっもーねん」なんですけど中身はあれですよね。なんでしたっけ?
高田 型式的には、「P沖7し~さ~ば~じょん」という機械なんですね。
ぐっもーねんっ☀️
本日新装開店✨
そして
#Pぐっもーねん 導入✨#サンパレス大杉 に1台のみ
今日はパチンココーナーにいるので
見かけたら声かけてください✨皆様に楽しんでいただけますように
増台目指して頑張ろうね〜(๑>◡<๑)早番出勤します✨ pic.twitter.com/Qokujq4XTJ
— ゆうな ♡ (@yu_na_sp_lady) April 19, 2022
メーカー:マルホン 3段階の設定つきのSTタイプ
大当たり確率:設定①1/150 設定③1/138.9 設定⑥1/125
--そうですよね。オリジナルというと、どういう形のどういうデザインになるんでしょう?
高田 具体的に言うと、盤面全体が「ブラックステルスパネル」っていうのを使っていて、要は、通常時に光が後ろから出てない段階では、基本的には黒ベースで暗くなっていますよと。盤面全体が、特に親機(P沖7し~さ~ば~じょん)で使ってたやり方としては、盤面全体がどこかでパシッと光ればもう当たりですよっていう、いわゆる花物の光を盤面で表現するために消えている部分が光る部分。で、一応他の派生機だと使い方としては、普段服を着てる女の子が光の当て方の違いで水着になると。
--そんなこともできるんですね笑
高田 こういう面白い仕組みもあります笑
--でも素晴らしい仕組みですね!
高田 このパネルはすごく使いやすいんですよ。
--じゃあそもそもこのオリジナルパネルデザインっていうのが、また合ってたと言うか。
高田 そうですね。「ずっと弊社が続けてきてたこの機構が、今回オリジナルってことに利用できるんじゃないの?」というところと開発と話をしてきて、生み出したという形ですね。
--なんとなく僕の最初のイメージだと、「なんかパネルだけ違うんでしょ」という感覚だったんですけど、ちょっとお話し聞いてたら…。
高田 そうですね。なので、今回スポットを当てていただいたPぐっもーねん、それからサンパレスさん、それからアイドル店員っていうこの形は、あくまでこれがありきで、ここから引っ張ったというよりは、我々が「オリジナルパネルということが技術的に可能ですよ」と。あと「非常に安価で提供できますよ」というお話しに関して、サンパレスさん側が見つけていただいて、「じゃあ、うちの看板のアイドル店員のゆうなちゃんがいるのでできませんか」という形でできてきたわけです。
元は某大手のホールでPB機の制作に携わってきたのがキッカケ
--そういう流れだったんですね。今、値段の話も出ましたし、時代の流れもあって、これを見てる人は「値段いくらなんだろう?」とか、「納期ってどのくらいなんだろう?」って気になる部分ではあると思うんですが、ちょっと1回その前に、高田さんの人となりと言いますか、僕は実は知ってるんですけど、非常に面白い経歴の方だったので、ちょっとその辺をお話していただいてよろしいですか?
高田 私がこの業界に入った最初は、新卒で某大手にしときますかね、某大手に新卒で入社しました。
--店舗数が日本で一番多いところ笑
高田 そうですね。入社して、そこで本当にスタッフから現場をやって、店長、それを取り仕切る役割まで経験して最終的に本部に行くことになりました。
--なるほど。
高田 本部に行くことになって、私はこうやってメーカーをやってるぐらいなので、大のパチンコ好きなので、そういう知識を買われて本部に入って、商品部っていうところにいたんですね。商品部にいてNB商品、いわゆる普通の機械台の選定だとか評価とかっていうところをやってたと。ただ、これは正直入社のときに、僕が入社したきっかけと言うか、入社した夢が叶ったっていうのが、言ったら半分正しいんですけど、その当時、私が就職活動したのが1998年で、そのときからPB機の計画はあったんです。
--今出たのでアレですけど、NB機種とPB機種というのがあって、ナショナルブランドとプライベートブランドとっていうのがあって、で、既にもう1998年で。
高田 構想は抱いてましたね。採用担当の方からはPB機、いわゆる「ウチにしかないパチンコを作るんだぞ」と。それで私は入ったようなもんです。
正直他の法人からも内定はいくつかもらってたんですが、「やっぱり大手はやることが違うな」というのがあって入ったと。当然現場にいたらそこら辺は忘れてたんですけど、現場である程度役職までやったときに、いよいよ会社がそれに取り掛かるよってときに私は商品部にいましたから、当然機械に一番詳しい部隊なんで、そこから生粋のパチンコ好きが配属されました。
--じゃあ高田さんとPB機種の出会いはそこから始まるわけですね。で、その法人さんでPB機種の何をされていたんですか?
高田 いわゆるスペックの考案・提案だとかですね。当然メーカーではありませんから版権を選ぶとか、そこら辺はなかなか難しかったんですが。特にプライベートブランド機の黎明期なんで、まだやり方も確定してないし、いろいろ模索しながらやってました。
見た目っていうのは、あまりホール側から注文はできないけれども、ただ、スペックに関して、それから一番これが実は大事なんですけど台数なんですよね。
今私がメーカーやってますからすごくわかるんですけど、やっぱり「何台は購入しますよ」と。それから「いくらで購入しますよ」ってことがありきで進んだ場合、これほどメーカーとして安心できることってなくて、「だったらそれを作ろうじゃないか」と。当然商売ですから、ビジネスとしてしっかり成立している前提が、まずできてるっていうのがものすごく大きいですね。
--そういうノウハウをどんどんと。
高田 そうですね。対メーカーに交渉して、「じゃあスペックをいくつか考えてください」と。
--だから一番PB機種に関わってた年数が多いってことですよね。
高田 というよりも、一番固まってないとき。本当にみんなが模索してる段階に、関わらせてもらったっていうのが大きいですね。
--そういう知見を持ってて、こういうことをやっていた中での、今回の「全国初のアイドル店員の」というようなニュースを見かけて、「ちょっと話を聞かせてください」っていうところがあったんですけど、でも実は、今回アイドル店員が結構前面に出てますけど、どうやら実績と言うか、いろんな法人さんもこれと同じような。
高田 そうです。先ほども申しました通り、弊社から「オリジナルパチンコを作れますよ」という打診をしていたので、それに対してサンパレスさんの案件より前に、いくつかの法人さんで、「じゃあこれ作る」「これ作る」みたいな形のパネルはできてます。
--今回はアイドル店員でしたけど、他にはどんなようなパネルが。
高田 一番多かったのは、やはり法人様ごとにIP(Intellectual Property/知的財産権)を持ってるじゃないですか。キャラが非常に多かったですかね、何かロゴキャラだとかっていうところで。一番大当たりで、嬉しい部分で、こいつが光ったら当たりの部分にロゴが入ってるっていうのが、やっぱり法人さんとしてはやりやすいですから。
--あとこういうキャラクターは変な話、不祥事を起こしませんからね笑
高田 だから作るときの1つの鍵にもなってて、我々も逆にちょっと怖かった部分ですけど、ある程度中堅さんとか大きい法人さんになったら、芸能人の方と契約とかを結ばれてるじゃないですか。それを入れて作るみたいな形になったときに、「ちゃんと許諾は大丈夫ですよね?」と。僕らが作ったら、なんか勝手に作ったみたいになっちゃうんで。
--そうですよね。
高田 あくまで許可を取ったホールさんがいて、それを我々が受注したときには画材もちゃんと許可を取ってあって。
自社キャラ、イメージキャラ、ロゴなどオリジナル要素は多彩
--これとても面白いですよね。例えば僕の知り合いのホールさんが、パンサーの尾形さんのところと契約してるんですね。彼もやっぱり名を売りたいじゃないですか。そうすると今までは「パチンコホールに契約します」「CMに出ます」「チラシに載ります」ぐらいで終わったやつが、可能性として、「いや、僕のパチンコもあるんですよ」ということになりますよね。僕はこれはとても面白い未来だなって思って。
高田 まさしく弊社として狙った部分の1つでもあるんですよ。要は年間契約なりなんなりでイメージキャラクターを務めてますよね。ただもう1つ本業の方では、例えばお笑いだったらお笑いの方で知名度を上げていくっていうのはありますけど、ことこのP業界のホールの中での人に売っていくっていうことに関しては、台に載ってれば一番早いんで。いくらポスターとかになってても「誰これ?」って話しで終わるんですけど、自分たちが遊ぶ台に載ってる人っていうのは、やっぱりユーザーも興味を持ちやすいですよね。
--とても面白いですよね。ここでちゃんと契約がしっかりできていれば全く問題ないですし。あと未来があるなって思ったのは、そういうふうに芸能人を口説いてもらってもいいですしね。
高田 あとこちらから提案を差し上げて、「なるほど」というふうに反応いただいたのが、特に地方型の法人さんだとよくあるんですけども、飲食店だとか、それからあるところだとネットカフェとかをグループ内で経営してる、なんなら一番あるパターンとしては、「パチンコのビルの中の上が」とかあるじゃないですか。あとはボーリングとか。その広告を載せてもいいんですよ。
--なるほど。
高田 パチンコを打ってる人が「このあとどうしようかな」「あれ?台の左下に」と。例えば「言っていただいたら1,000円引き」とか、なんでもいいんですけど載せておくことで、やっぱるすごく引っかかりやすい。これは当然同じ経営母体なんで、「スポンサー」って言うのかどうかはちょっと微妙なんですけど、スポンサードできると言うか。
--できますよね。普通のパチンコで、例えばそういうふうに「やります」って言ったら、撮影して、リーチもしっかりやってですけど、マルホンさんの例えばこういうようなP沖7し~さ~ば~じょんのゲーム性だと、僕は非常にやりやすいなと。
高田 そうですね。当然、液晶機の動画の中で、何かそういったことっていうのができてくれば、それが一番いいんでしょそうけど、今度はパチンコ台が広告としての費用対効果なりなんなりがあるかと言われたら、そこまではまだ残念ながらないですから、であれば平面でも固定で、ある程度も普遍的に伝えたいことっていうのが、ずっと載り続けてるっていうことに使えないかっていうのが。
--普遍的に伝えたいこと。素晴らしい。
高田 変化するっていうことは難しいですから。
まさかの4週+「◯円」でPB機が…!?
--となると気になってくるのが、実際に「これやりたいな」って、記事を見るなりして興味関心を持ってくれて、[じゃあ具体的にどういう流れで、どのぐらいかかって、どのくらいの手間なのか」っていうのを、お話しできる範囲でちょっとお話しを。
高田 おそらくこれは記事をご覧になる方の想像よりは安価ですし、短期間納期でやれてくるとは思うんですよね。具体的に前回のP沖7し~さ~ば~じょん、あれをベースにお話しをさせていただくと、デザインの確定から最短で考えたら4週いただければ結構です。
--すごいスピード感ですよね。
高田 この4週って、実は普通に機械を発注するのと大して変わらないです。
--変わらないですよね。
高田 例えば「6月19日に機械を購入したいよ」っていうときに、今発注ベースで考えると、5月の。
--1ヶ月前ぐらいですよね。
高田 1ヶ月前に発注すれば大体基本的には間に合いますし、それぐらいのベースで皆さんが発注されてますから、そのときにパネルのデザインさえ決まっていればOKと。
--すごいですね。パネルのデザインは自社のデザイナーさんで。
高田 そうです。デザイナーさんがいらっしゃれば、画材さえ送っていただければ、弊社のデザイナーとすり合わせて、「こういう形はどうですか?」っていう形で。なので、大体皆さんお直しも多くて3往復してるかしないかぐらい。デザイナーさんにきっちりやっていただいているので。
--なるほど。手間の部分でいくと、「そんな大袈裟なものではないですよ」ってことですよね。
高田 そうですね。最短で考えたらやはり4週。ちょっとデザインが立て込んだりすると、それでも6週いただければ基本的には大体仕上がっちゃうかなと。
--となると気になるのは値段じゃないですか。僕はお聞きしたんですけど。
高田 お値段の方なんですけど、お値段は正直、現段階ではかなり勉強させていただく形の方が多くて。一応今のところ展開させていただいていたのが、「1台当たり工賃は1万円いただきますよ」と。
--まあ手数料と言うか。
高田 そうですね。例えば「本体価格が29万円であれば、30万円にしていただきますよ」ということでやってましたが、これ記事にしていいかどうかわかんないですけど、今回やったオリジナル盤面の半分ぐらいの法人さんは、ある程度の台数をいただいたという約束のもとに、工賃をいただいていません。タダです。
--「タダでやらせていただきました」ぐらいの。まあそういうトライアル的な、「こちらも勉強しますんで」みたいな側面もあったりするんですかね。
高田 そうですね。「ぜひ今後」っていうお話をさせていただくんであれば、お伝えしたいのは、弊社から今回はある程度営業している中に、「オリジナルパネルをやれますよ」みたいなことを打ち出しはしましたけども、当然打ち出しをしない機械もあるんですよ。ただ、「じゃあ今回はないんだ」とかじゃなくて、他店舗様でPぐっもーねんとP沖7し~さ~ば~じょんのオリジナルパネルを見て、「いいな」と思ったら、お気軽に営業マンの方に言っていただければ、例えば今の機械のP真シャカRUSH、これもできるんです。
--どうやるんですか?
高田 シャカの顔にプリントして顔を替えちゃう。
--めちゃめちゃ面白くないですか!
高田 さらに頭のおかしいパネルができます笑
--そうなんですか。これみんな知らないですよね。
高田 知らないです。
--めちゃめちゃ面白くないですか!(2回目)
高田 ブラックステルスパネルよりは、手間はちょっとかかっちゃうんですけど、ただそういうものに対しても気軽にできます。
--関係ないんですか?
高田 小難しい話をすると、基本的には塗色変更、いわゆるセルの色違い。
--「塗る」の「色」ですね、塗色変更。
高田 そのスタンスをとるからこれだけ早いんですよね。型式までガラッと変えてしまうと、それはもう無理な話で。
--保通協もう1回ですよね。
高田 そうです。
--すごい、P真シャカRUSHが社長さんの顔とかになってたら面白いですよね。たまにどつかれると思いますけど笑。そんなこともできるんですね。
高田 なので、弊社が販売してる機械の中で、もしご要望があれば可能な限り展開はしていきたいですし、沖シーサーに限る話で終わらせたくない話ではありますから。
「1店舗で1台からでも、どうぞ。」
--これはすごい。ここにP真シャカRUSHがあってよかったです。ちなみに先ほど「ある程度の台数を」って話だったんですけど、僕の支援先もそうですし、知り合いもそうなんですけど、「うちはそんな店舗数がないんだよ」とか、「うちは2店舗しかない」とか「1店舗しかない」とか「3店舗しかない」というオーナーさんもいらっしゃると思うんですが、この場合はどうなんですか?
高田 いや、正直、例えばグループ様で「3店舗ありますよ」「でも1店舗で1台かな」ってなったら3台じゃないですか。「どうぞ」と。そんな気持ちです。
--ありがたい話ですね。
高田 例えば「店舗様で2台3台やらなきゃ」っていうお話はないですから、お気軽に入っていただければいいかはと。
--絶対ニーズありますよね。
高田 面白いと思うんですよね。
--特定日であったりとか、集客したい日であったりとか、そこでオリジナルパチンコっていうものがあるといいですよね。当然そこで固定してほしいし、それで固定島になれば、年間の機械代の予算っていうのも回転率も少し落ちてきますし、いいことしかないなっていう。
高田 そうですね。Pぐっもーねんで嬉しいなって思ってた動きがあって、当然コンプラがありますから、どうこうっていう具体的な話はしてないんですけど、雰囲気としてちゃんと意図が伝わるなと思ったのが実績、稼働実績が良ければ増台っていうプランを仕掛けていただいてるんですよ。
--ありました。「ここまでいったら増台」っていう。ちゃんとそれをSNSで発信して。
高田 そうです。当然、お客様も鋭いですから、「実績があれば増台」「実績って何のこと?」「なるほど、じゃあ触ってみようか」ということですよね。
--で、そこの店にしかないもの、中身はまあアレですけどもビジュアルとして、そこの店にしかないものなので。本当にとんとんとマルホンさんにお伺いして、こういう話を本当に聞けて良かったなっていうことで、今回はP-MEDIA の皆様にお届けしようかなと思ったんですが、最後に高田さんの方から、OEMと言うかPB機種と言うか、大きいプライベートブランドっていうところの未来って、どういうふうにお考えですか?
高田 「弊社自体が」ということの視点を除いても、私個人が1業界人として、パチンコ業界の先々を見ていると言うか占っていく意味合いでも、今後いわゆるプライベートブランド機・OEM機っていうところの時流っていうのは、絶対に来るんだろうなっていうのがあって、これはマルホンいえども意外と物考えてまして。
--いやいや、何をおっしゃってるんですか笑
高田 物流を見たらもう明らかにそうじゃないですか。セブンイレブンに代表されるコンビニには、カルビーじゃないポテトチップスが並びまくってるわけですよ。メリットがあるからやってるわけで、というのもあって、やっぱりすべからくそういう形にはなっていくんだろうなと。それから古くさい言葉で言うとパーソナルな時代と言うか、ものがどんどんミニマム化してるじゃないですか。台数にしても当然、他メーカーさんはバーンという版権で、バーンって台数を売っていただいて、台も豪華絢爛縦長にしていただいて、それで1つの商売としての道なんですね。
ただ弊社が行く方向としては、より地元に密着したところ。で、台数もコンパクトで、私たちも別に大きく儲けるわけじゃないですけど、安定的に販売できますよ。ホールさんとしては身の丈にきっちり合った台数、ただ、どこにもない商品というものをイニシアチブにしながら、使っていただくっていう方向でやっていけるのかなと。その先々には液晶機でどうとか、当然踏み込んでは行くんですけど、それで液晶機に行ったとしても、何か値段的には、これぐらいでプライベートブランド、ホールさんが「これぐらいは買いますよ」と言っていただければ、メーカーって「これぐらいでお出しできるんだ」っていうふうに良い関係の入り口になればいいのかなと。
あと目玉商品は、皆さんに伝えたいのはファインプレー。僕がマルホンにいるからじゃないですけど、羽根物の文化っていうのを本当に消したくなくて。ただ羽根物って難しいんですよ。需要と供給で言うとなかなか難しい。
--そうですね。1万台売れるかと言うとなかなかですし。
高田 なので、これぐらい需要があるんだっていうことをOEM・PB機のきっかけで、マルホンに声を集めていただければ。
--マルホンさんと言えば、やっぱりファインプレーですよ。だからたらればの話、最後に未来の話でいいと思うんですけど、ファインプレーを自社のPBでやって、なんかそういうオリジナルの盤面でやってってなったら、これはとても良い、営業者として心が躍りますね。
高田 ローラーのあそこのホームランのところにロゴがあって、「このロゴにくっつけば」っていう。
--「当たり」みたいな。
高田 そういうのも全然できるので。
--ファインプレーは、僕がホールデビューしたときは、やっぱりファインプレーがアレでしたね、半列ありましたからね。ボックスで羽根物だったんですよね。
高田 ありましたね。
--今は本当に大変な時代ですよね。コロナもありますし、パチンコ産業自体の話もありますし、半導体不足の話もありますし。けどPB機っていうのって、結構明るい話題だと僕は思っていて、これを聞いてくれるなり読んでくれた業界人の人が、「なんか新しい」「いいな」って前向きな気持ちになれれば、それで僕はこのインタビューは成功だなっていうふうに思ってますので、本当に素晴らしい話をどうもありがとうございました。
高田 ありがとうございました。