【前編を公開中】今をときめく開発会社社長に業界裏話を聞いてみた!ゲストは株式会社チャンスメイト荒井社長
2021.03.30 9:45
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今回は株式会社チャンスメイトの荒井社長と「誰も教えてくれないパチンコ業界の闇を暴いてみた」というテーマで対談をしました。
今をときめく開発会社社長から、とても貴重なお話を伺うことができましたよ!
株式会社チャンスメイトの荒井社長はどんな人?
高橋:今回もゲストをお呼びさせて頂きました。 簡単に自己紹介をお願いします!
荒井社長:チャンスメイト荒井です。よろしくお願いします。
端的にどんな仕事をしているかというと、パチンコメーカーを相手に開発を下請けで受託しているかんじです。
高橋:みなさんが打っているパチンコは基本的に荒井さんの会社で開発されているんですよね?
荒井社長:そうです。
高橋:開発から版権から、色々されているんですか?
荒井社長:開発会社の開発というのは、基本的には企画と映像制作の2つですね。
高橋:そうか、実写だと撮影とかもあるわけですもんね。
荒井社長:その辺はどちらかというと専門のスタッフに任せることが多いですね。
撮影は、テレビ番組とかドラマ、映画だったりすると、制作会社がいるじゃないですか?
そこにお金を落とさないといけないので…。
高橋:(笑)。なるほどね、大人の事情ですね。
荒井社長に気になる開発の裏話を聞いてみました!
高橋:次は、色々な開発の裏話なんかをお聞きしたいと思います。ヤバいところはカットしますんで!
この番組の撮影タイミング的に、たぶんみんな気になっているのが「牙狼」ですよね。
※牙狼MAXXを以下便宜上牙狼と表記します
荒井さん:そうですね、はい。
高橋:それから「GANTZ」、「タロウ」もありますけど、「牙狼」ってよく出玉試験に通りましたね!
荒井社長:いきなり言いにくいところから…。
言葉を選びながら考えないといけないので難しいですよね〜。まぁ、よく通りましたよね。
高橋:(笑)。 じゃあ、今後「牙狼」みたいなスペックの機種は出てくると思っていいんですか?
荒井社長:そうですね。ただ、当然状況にもよりますね。
皆さん勘違いしていることが一つあって、例えば日工組の内規、申し合わせ、計算方法の変更という話が最近ちょいちょい出てきてますよね?
そういうのって、基本的に皆さんが知らないところで常にマイナーチェンジを行っているんですよ。
よく過去に通ったから今回も通るはずだと思われてるんですけど、全然そんなことないんです。
高橋:常にマイナーチェンジを繰り返していっていると…。
荒井社長:そうそう。
例えば、昔の話になるんですけど、サンキョーさんの「タイガーマスク3」は確率がすごく高い。
でも、あの仕組みは出た後にすぐにダメになったんです。
だから、唯一無二のスペックではあるんですね。
そういうことが、結構ちらほらあります。
高橋:へ〜。
荒井社長:この仕組みを悪用すると、物凄い機械が作れるかもしれないということで、出た後に問題になって厳しく規制されることが多いです。
高橋:じゃあ、そういう奇跡の機種みたいなのは、やっぱりちょいちょい存在する?
荒井社長:します。 しかも設計値が判断されるわけじゃなくて、最終的に保通協の実射試験で判断をするんです。
実射試験によって玉が出過ぎたらアウトだし、玉が出なかったら適合する事もあり得ます。
高橋:僕みたいな素人考えだと、「実射試験で玉出るべや!」って思っちゃうんですけど(笑)。
荒井社長:はい。だから、めちゃくちゃ玉が出てしまうこともありますよ。
高橋:ありますよね!?
荒井社長:はい。その機種は当然不適合になるわけです。
高橋:でも、メーカーはそれを承知で何回か試験に持ち込むこともある?
荒井社長:そういうことも当然やりますけど、当然温度感があるんですよね。
例えば、全く同じスペックの機種を持ち込んで、何度も何度も不適合を喰らうと当然怒られます。
高橋:そりゃ、そうですよね。
荒井社長:結局どこまでやっていいかって、モラルがあるわけじゃないですか。
高橋:まぁ、人対人ですからね。
荒井社長:人対人ですし、やっぱ会社対会社で行政との話し合いなので。
高橋:一番モラルを守らないメーカーはどこですか?
荒井社長:一番モラルを守らないのは、実名を出すかどうかは別にして、スロットの方がちょっと攻める可能性が高い…。
高橋:なるほどね。 大人な回答ありがとうございます。(笑)
荒井社長:いやいや、これも結構際どいですよ。(汗)
高橋:モラルが良いメーカーさんはどこですか?これは言いやすいでしょ?
荒井社長:いや〜、そうでもないですよ…。
高橋:(笑)。
各メーカーさんの出玉試験の方法について
荒井社長:これも一般的にはあまり知られてないですけど、 保通協の試験がどういうものなのか、基本的にわかってないんですよ。
高橋:そうなんですか?
荒井社長:はい、わかってないです。
ここの会社さんの島設備を使っているとか、 ここの会社さんの研磨機を使っているとか、 そういう情報はわかるんですけど。
高橋:でも研磨機がわかった所で、どうしようもないですよね?
荒井社長:それが全く同じ条件だったとしても、 島設備が違うとちょっとデータが違うんです。
だから、実は各メーカーさんは保通協と全く同じ試験環境を持っているんですよ。
普通のデータ採りならどこの島設備を使ってもいいんですけど、保通協の適合率を調べるためにはかなり近しい環境でデータを採らないといけないので。
高橋:なるほど。 でも、試験の内容はわからないんですよね?
誰がどうやって打つかもわかんないし…。
荒井社長:そうです。だから同じスペック、同じゲージ構成、同じ役物なのに 、設置してデータを採るとちょっと違うんです。
高橋:へ〜。
荒井社長:全国のホールさんでも同じようなことはあって、同じようにやっているはずなのに気温、湿度、島環境の違いでデータが違うってことはやっぱあるんですよね。
高橋:確かに。我々はね、よく電圧が悪いって言いましたよね。(笑)
荒井社長:そうそう、すぐ電圧って言いたがる。 (笑) 確かに昔はね、ありましたよね。
高橋:ありましたよね!オーナーが電圧のトランス持ってきて現場が途方に暮れる事件とか。
あと、玉の飛ぶ回数を増やすとか…。これは、動画で流せないな! (汗)
荒井社長:出せない話の方が面白いの多いですからね。(笑)
まとめ
いかがでしたか?
今回は、開発会社の社長ならではの面白い話をたくさん聞くことができました!
動画は後半分も掲載予定ですので、そちらもぜひご覧ください!