【ガーデンさんにインタビュー2】パチンコホールとLGBTについて三浦真理恵さんに聞いてみよう!NO5
2018.12.20 10:45
コラム今回のPMJ特集は「パチンコホールとLGBTについて」です。
今回の「第5回目」の更新は「実際のパチンコホールさまに取材」敢行!
ガーデングループ株式会社遊楽さんに取材に行ってまいりました、その2でございます。
お聞きしたのは管理本部本部長兼人事部部長の末次秀行さん
人事部採用課の佐々木真由子さんのお二方。
たっぷりお話を伺うことができました!
経営者の方、採用担当者の方、そして意識をしっかり持っている業界人に向けて!
過去の「パチンコホールとLGBTについて三浦真理恵さんに聞いてみよう!」
三浦さんについてプロフィール
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研
修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチ
ンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。提供し
ている研修コンテンツは全て企業様からの要望で生まれたもの。内定者・新入社員研修を
はじめ、接客、チームビルディング、モテ上司、ビジ女、コミュニケーションマネジメン
ト、接客手話など、幅広い研修を展開している。
「私は自分の仕事が大好き大賞」事務局、「第14回S-1サーバーグランプリ」二次予選審
査員、レインボータウンFM「カリスマホスト信長の晴れ時々モテラジオ」アシスタント
MC、同局「三浦真理恵のプロフェッショナルの心髄」等、活躍の場は業界にとどまらない。
それでは以下からご確認くださいませ。
インタビュー第二回目スタート!
ガーデンさんのオフィスにお招きいただいてのインタビュー。
和やかな雰囲気でスタートしました。
PMJも結構な数のオフィスにおじゃましていますが、オフィスのアート空間が印象的な企業さんでした。
第二回目、色々なお話をお聞きしました
前回は「社風」というキーワードで一区切りでした。
2回目の今回は、その話題からの流れです。
じゃあ取り組みを進めていく上であまり苦労もなかったですか?
そうですね。色々なお客様がいますし、アルバイト社員の人数も多い。
「いろんな人がいるな」という意識を自然と持つようになる仕事環境なので。その延長線上なんじゃないかと思いますね。
そういう社風がないと難しいんですかね?
そんなことないと思います。
弊社はそれでうまくいったというだけの話で、1パターンではないと思うので。
まずはそんなに心配せずに、とっかかりやすいところからトライしてみることだと思います。
取り組み始めてから何か変化はありますか?
新卒採用の選考の中でカミングアウトしてくれる学生が出てきました。
選考人数的に考えるとたぶん今までもいたはずだし、いても気づかないか言わないかという感じだったので。
これは今までなかったことなので、影響はあるんだなと思いました。
選考段階のアンケート用紙にも性別欄は設けていません。
実際いま社内に当事者の方はいらっしゃいますか?
いますね。カミングアウトしている方は数名います。
カミングアウトするしないも自由ですね。
PMJの目線
びっくりです。
【新卒採用の選考の中でカミングアウトしてくれる学生が出てきました】
【社内でもカミングアウトされている方が数名いる】
との事でした。
パチンコホール業界が如何に遅れているかの証明にもなりそうですが、恥ずかしながら、私は初めてお聞きしました。
正直、全国のパチンコホール企業の中でここまで進んでいる企業さんは初めてです。
先ほどの新卒採用のケースもそうですが、問題は
【カミングアウトできる環境にある、性的マイノリティの方】
が少ない可能性です。性的マイノリティの総数では有りません。
→面接時にカミングアウトしたら受からないかもしれない
→カミングアウトしたら仕事の道が狭まるかもしれない
それらは即ち、企業にとっては人材のロス、ひいては企業の成長ロスに直結するのではないでしょうか。
インタビューに戻ります
更衣室やトイレはどうされているんですか?
そこは後発的に、依頼があれば検討する、という風にしています。
グループ全30店舗に多目的トイレを設置して、バックオフィスの設備も全部整えて、となるとコストも時間もかかりますから、今のところ依頼がきた時点で、「ではどうすればベストか?」を考え、整備等を行おう、と。
ただ、制度面では「これ使えますか?」という問い合わせはきています。
制度というと?
同性パートナーを配偶者として扱うということを就業規則に記載しているので、結婚祝い金や慶弔休暇、配偶者バースデイ制度、社宅利用等ですね。
そこは個別対応をしています。
お祝い金が欲しいとかバースデイのお祝いしてほしいとかそういうんじゃなくて、「同等に」というところに手が届いていますよね。
店頭でのアピールはしていますか?
していません。お客様に対してアピールすることが是か非かですよね。
したとしてその答えの検証の仕方も難しいですし、それがなくても来て頂いているでしょうし。
今は考えていないですが、検討の余地はあるかもしれませんね。
制服に関しては?
そこはカミングアウトありきになりますからね。
どちらの制服を着たいなど要望があれば問題なく対応します。
最後に今後の展望をお聞かせください。
まず採用に関しては、うちの間口が開いていることを知ってほしいですね。
何期も連続で入社してくれれば、それが当たり前になる。
障がい者雇用も同じで、弊社には20名ほどの障がい者の方に清掃で入ってもらっているのですが、店舗の人間にとってはいて当たり前なんです。
同じように、「いて当たり前」という環境にしたいですね。
カミングアウトされても「そうなんだ。」と自然に受け入れられるような。
ルールは必要かもしれないですけど、何の違和感もない自然な状態にするべきだと思っています。
いろんな方がいらっしゃる。それが個性ですからね。
入社してくれた方が活躍して、自分の人生を豊かなものにしていく。そのバックボーンを支える仕組みをつくった、と言えるようになることがゴールなのかもしれませんね。
インタビューにご協力いただいた、管理本部本部長兼人事部部長の末次秀行さん。
そして人事部採用課の佐々木真由子さんのお二方、本当にありがとうございました。