ミニコラム パチンコ業界の人材確保と出戻り採用について/離職率と復職率
2015.07.13 17:19
遊技台・検定情報先日も某ホールの社長さまや室長さまと話していたのですが
優秀な人員の確保がどんどん難しくなっています。
時給を1,900円レベルにしても、なんて話も聞こえてきます。
日本の人口動態を考えれば、若い人材の確保は今後ますます難しく
それよりも寧ろ退職者を出さない。離職率の問題を改善するという
ディフェンシブな取り組みを積極的に行う事例もあるようです。
平成25年(2013)人口動態統計(確定数)の概況
▼http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei13/index.html
ちなみにエスパス日拓新小岩店の募集ポスター
最大時給は2000円オーバーでした。
3つ目の採用スタイル
採用のスタイルは2種類あると言われています。
俗にいう「新卒採用」と「中途採用」ですね。
しかし、この他にももうひとつ考えられる採用形態があります。
いわゆる「出戻り採用」です。
先日のWBSでもピックアップされていましたが
この出戻り採用に注力している企業が増えてきたようです。
ワークスアプリケーション社の出戻り策
退職しても3年間は無条件で出戻りOK
もっといい会社があるのではと考えたり、創業したいなどの理由で全体的には年間5%、優秀な人間だけでも年間1%は離職
どんな理由で辞めようと戻ってこようと、無条件で3年間は受け入れ
戻ってくるときは、より覚悟が決まっている
勿論、新卒や中途採用で【今まで通り】人材の確保ができれば
それに越したことは無いのでしょうが、色々な環境や今後を考えれば
一つの人材確保の「ナレッジ」ではないかと考えます。
デメリットとメリット
伴うデメリットはありますが、
(既存の社員の意欲低下や反発など)
出戻り社員が与える意外な効果として
「隣の芝生は、青くなかったんだ」「自社は戻りたくなる会社なんだ」
という声もあるようです。
(確かに言われてみれば…ですね)
パチンコ業界でも、離職率は責任者が評価される指標のひとつですが
今後は「復職率」という数値、指標も取り入れる企業が出てくるのかもしれませんね。
で、どうするべきか?
で、導入するべきか?という問題には、当然のことながら
「状況による」
という当たり前の結論しか出ないのですが
それでも優秀な(と判断した)人材が(平和的に)離職する場合は
取り入れておきたいシステムだな、とも思います。
元々優秀な法人さんの場合は、社長さんや役員さん店長さんなどが
その部分(離職後)のケアをみているケースがありました。
どうだ、最近?という一本の電話、メールなどがそれに当たるでしょう。
けれど、それを仕組みとして取り入れる、というのもアリではないかと考えます。
逆に、競合店舗にこれをやられたら「嫌だなあ」とも思うわけです。
という事でミニコラムでした。
しばらく書いていなかったので、頑張って更新していこうと思います(笑)